予防接種

2歳から19歳向け:「フルミスト」鼻スプレ~インフルエンザワクチン

今年、大流行のインフルエンザウイルス!

私たちは毎年、インフルエンザの季節が近づくと、予防接種のために病院やクリニックへ足を運びます。

予防接種の時には注射針の痛みや、忙しい日々の中で接種のための時間を作ることの大変さを感じる人も多いでしょう。特に小さなお子様をお持ちのパパママは気が重いのではないでしょうか?

しかし、これからはそんな悩みも解消されるかもしれません。今回は、インフルエンザ予防の新しい選択肢として注目される「フルミスト点鼻液」についてお話しします。鼻の中へ吹き付けるタイプなんです!

2024年秋から、『フルミスト』が使用開始になります。

フルミストとは?

国内初の経鼻インフルエンザワクチン

2023年2月27日、厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は、第一三共による経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」の販売承認を了承しました。

これは国内で初めての経鼻投与型の弱毒生インフルエンザワクチンであり、既に30以上の国と地域で使用が承認されています。

フルミストは、A型2種類とB型2種類の計4種類のウイルスを用い、2歳以上19歳未満の子どもたちに対して、左右の鼻腔内に0.1mLずつ噴霧する形で投与されます。

フルミストの安全性と有効性

フルミストの副反応としては、鼻漏、口腔咽頭痛、咳などが報告されていますが、これらは一般的なインフルエンザワクチンの副反応と大きく変わりません。

国内で行われた臨床試験によると、2歳から18歳の小児に対しての予防効果は、従来の不活化ワクチンとほぼ同等であることが確認されています。

フルミストの使用にあたっての注意点

フルミストは生ワクチンであるため、2歳未満のお子さんや免疫不全の方、妊娠中の方には適用できません。

また、アスピリンやサリチル酸を含む薬を使用している2歳から17歳のお子さん、インフルエンザの薬を服用している場合にも注意が必要です。

しかし、授乳中の方は使用が可能であり、他のワクチンとの同時接種も可能です(生ワクチン同士の場合は4週間の間隔が必要)。

日本でのフルミストの将来

注射針への恐怖感を持つ子どもたちにとって、このワクチンは大きなメリットをもたらすでしょう。

現在、日本ではフルミストの使用は2歳から19歳未満に限られていますが、その利便性と効果の報告を受け、今後さらに普及する可能性があります。

今回、新しい予防法が提供されることにより、インフルエンザという病気に対する新たな対策を講じることができるようになります。

今はまだ使用できる範囲に限りがありますが、フルミストが広がる可能性に期待したいです。

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