私たちの日常は、思いがけない選択一つで大きく変わることがあります。平凡な一日だったのに突如、転落がはじまることも…。
そんな恐怖と興味を同時に喚起する作品が、丸山ゴンザレスのマンガ『こんな人生は絶対嫌だ』です。このマンガは、ごく普通の人々が些細なことから人生を狂わせる様子を描き出しています。
このマンガを読んでいると、日常に潜む危険に気づかされます。ママ友関係、終就職、タバコ、パパ活、SNS上の承認欲求など、現代社会が抱える様々な誘惑と人間の欲望がどのように絡み合い、人生を狂わせるのかを鮮明に描き出しています。一見、取るに足らない選択が、どれほど大きな結果を引き起こすやら…。
最新の第6巻では、表面上は羨望の生活を送る幸子の物語が描かれます。32歳で、夫は高収入、タワーマンションの高層階に住み、ゆとりある生活を送る主婦です。しかし、彼女は他人と自分を常に比較してしまう癖があり、自分よりも環境が良い人々に対して焦りを感じています。幸子の物語は、一見何不自由ない生活を送っているように見える人でも、内面では大きな葛藤を抱えていることを示しています。
『こんな人生は絶対嫌だ』は数話単位で構成された読み切り形式のマンガであり、忙しい日常の中でも簡単に読める点が魅力です。それぞれの物語は、現代社会のさまざまな課題に触れながら、読者に人生の脆さと選択の重要性を問いかけます!