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RSウイルス:子どもも高齢者も要注意の冬の敵

春が近づき、寒さが和らいでくると、多くの人が冬の風邪のシーズンが終わったと安堵しますが、今シーズンはまだまだ油断できません。依然としてインフルエンザやコロナウイルスをはじめとした感染症が猛威をふるってます。

現在も、3月という時期にもかかわらず、RSウイルスの陽性者がちらほらとみかけます。今回は「RSウイルス」についての情報をお伝えします。

RSウイルスとは?

RSウイルスは、主に秋から冬にかけて流行するウイルス性の感染症で、小さな子どもたちにとってはただの「咳のひどい鼻風邪」かもしれませんが、乳幼児にとっては「入院を要するかもしれない要注意ウイルス」です。

特に2歳未満のお子さん、中でも6か月未満の赤ちゃんは大変リスクが高いとされていて、しばしば入院を要します。

さらに、同居する家族の中に高齢者がいる場合は、その感染が重篤な状態を引き起こす可能性もありますので、より一層の注意が必要です。

症状とその進行

RSウイルス感染症の最初の症状は、軽微な上気道症状に過ぎませんが、発症後3~4日で状態が悪化することがあります。

特に、鼻汁が多く、湿った咳がみられることが多いのが特徴です。

初期段階では普通の風邪と区別がつきにくいため、乳幼児の場合は特に注意が必要です。

治療法について

現在、RSウイルスに対する特定の治療薬は存在しません。そのため、基本的には対症療法をして症状の改善を待つことになります。

高齢者向けの予防接種「アレックスビー」

幸いなことに、高齢者を対象としたRSウイルスの予防接種「アレックスビー」が利用可能です。

この予防接種は、特に同居する乳幼児がいる家庭や、高齢者自身がRSウイルスに感染するリスクを減らしたい場合に推奨されます。家族の健康を守るためにも、適切な時期に接種を検討することが大切です。

まとめ

RSウイルスは乳幼児や高齢者にとって、単なる風邪以上のリスクを持ちます。

特に冬のシーズンは、このウイルスによる感染症の流行に注意が必要です。

自宅での手洗いやマスクの使用、そして高齢者向けの予防接種「アレックスビー」を利用することで、家族みんなの健康を守る手助けになります。感染予防と早期の対処が、家族を守る鍵です。

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