
「保育園や幼稚園に通い始めたら、やたらと風邪をもらってきて、いつも鼻水や咳が治らない」──いわゆる「保育園症候群」と呼ばれるこの現象に、最初は本当に驚きました。
自分は小児科医という立場ではあるものの、“わが子の看病”となるとまた別もの。
理論的にはわかっていても、実際に一人目の子が高熱を出したり、夜中に苦しそうに泣いていたりすると、冷静でいられないことも多々ありました。
特に集団生活が始まったばかりの頃は、妻と二人で「これくらいの熱なら様子を見て大丈夫かな?」などと手探りで過ごす場面も少なくありません。
三人の子どもを育てる中で、医師としての知識だけでは補いきれない「親としての実感」も得られた気がします。
ここでは、そんな体験談を含めながら「保育園症候群」の背景、そして初心者ママ&パパの不安解決のヒントをシェアしたいと思います。
保育園症候群って何?
「保育園症候群」という言葉は正式な医学用語ではありませんが、保育園や幼稚園などの集団生活をスタートした子どもが、頻繁に風邪を引いたり熱を出したりする状態を指す通称です。
まだ免疫機能が十分に発達していない幼い子どもにとって、新たな環境でさまざまなウイルスや細菌に触れる機会が急増することが主な原因となります。
加えて、子どもは手洗いやうがいの習慣が大人ほど徹底されていないことや、おもちゃやタオルの共有、咳やくしゃみを通して簡単にウイルスが広がってしまうなど、どうしても感染リスクが高くなりやすいのです。
父親として感じた戸惑いとサポートの難しさ
いくら医師として知識や経験があっても、“自分の子ども”が熱を出すと心配は尽きません。
特に初めての子どもの頃は、「理屈ではわかっているのに気持ちがついていかない」というジレンマがありました。
子どもがいつもと違うぐずり方をすれば「これは検査すべきか?」「薬のタイミングはどうしよう?」と頭を悩ませ、仕事との両立も簡単にはいきません。
父親として家族を支えたい気持ちがあっても、現実はどうしても妻の負担が大きくなりがちです。
「もっと手伝いたいのに」ともどかしく思う一方で、時間や体力には限界がある。
そんなときは、忙しくても言葉でねぎらいを伝えたり、できる部分だけでも積極的に動いてみたりすることが大切だと実感しました。
どうしてこんなに風邪をもらうのか?
集団生活での接触機会の多さ
園児同士が近距離で遊び、おもちゃを共有し、鼻水やくしゃみなどを介してウイルスや菌が広がりやすくなります。
自宅とちがって集団で過ごすため、感染症が一気に拡大することも。
未熟な免疫機能
小さな子どもの免疫はまだ十分に発達していないため、さまざまなウイルスに触れることで少しずつ免疫を獲得していく過程で、どうしても体調不良が繰り返されがちです。
手洗いやうがい習慣の未徹底
子どもに“しっかり手洗い・うがい”は簡単そうでいて難しいもの。
園でも指導はありますが、親が家でも繰り返し教え、習慣化することが大切です。
初心者ママ&パパが乗り切るコツ
生活リズムを見直す
早寝早起きやバランスの良い食事は、免疫力を高める基本です。
特に子どもの夜更かしは体調不良につながりやすいため、家族みんなで寝る時間と起きる時間を整えるようにしましょう。
周囲のサポートを積極的に活用
家族や友人、病児保育や自治体のサービスなど、助けを得られる可能性があるところには遠慮せず頼ってください。
特に仕事を休めない日は、代わりに受診や看病をお願いできる体制を作っておくだけでも安心感が違います。
完璧を目指さない
当たり前ですが、子どもの体調不良は避けられない部分も多いもの。
親だけの力で「なんとかしよう」と思い詰めず、周囲と協力しながら対応することが続けやすいコツです。
あなたができることを、その都度精一杯やっていくうちに、子ども自身も少しずつ体が強くなっていきます。
子どもの免疫が育つ大切な時期
体調不良を繰り返す姿は心配ですが、こうした経験を通して子どもは免疫を獲得し、強くなっていきます。
さらに、二人目・三人目の子どもの場合は、上の子が持ち帰ったウイルスや菌に早いうちから接する機会が増えるため、一人目ほど集団生活の開始後に体調不良が連発しないケースも珍しくありません。
一年ほどたって「あれ、最近あまり風邪を引かなくなったな?」と感じるころには、子どもの体は以前よりもたくましく育っているものです。
実際、うちの子どもも、いつの間にか風邪をなかなかひかなくなりました。
少しずつ免疫をつけて、しっかりと成長していく姿を見ると、あの頃の大変さも「必要なプロセスだったのかもしれない」と思える日がきっと来ますよ!
まとめ
保育園症候群と呼ばれる、子どもの頻繁な体調不良は多くの家庭で見られる現象です。
初めての子では、医学的な知識を持っていても「わが子」となると不安を拭いきれないことも珍しくありません。加えて、夫婦間での役割分担や仕事との両立など、父親としても行き詰まる瞬間があるでしょう。
大切なのは、周囲の力を借りる勇気と、子どもの状態を見極める冷静さが大切だと思ってます。
パパは、焦らずにママとコミュニケーションを取りながら、お互いをいたわる言葉を忘れずにいてください。
子どもが少しずつ強くなり、あなた自身も育児の“コツ”をつかみ始めるころには、この時期を乗り越えた先の新しい景色が見えてくるはずです。
<!-- Copy the code below for the permalink -->
<code>
https://example.com/what-is-hoikuen-syndrome
</code>