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声枯れにも「種類」がある――ガラガラ声とかすれ声は別物です

🔄 最終更新日: 2026年4月10日

📅 2025年6月10日 (11ヶ月前に公開)

声枯れは、ひとくくりにできない

「声が枯れる」といっても、よく聞くと声の質はさまざまです。風邪のあとのガラガラ声と、朝起きたときのスースーしたかすれ声は、のどの中で起きていることが異なります。

医療現場では、声枯れの種類を GRBASスケール という国際的な指標で分類しています。今回はそのなかから、日常でよく見られる 2つのタイプ をわかりやすく解説します。


タイプ1|ガラガラ声(粗造性嗄声)

風邪や大声の出しすぎで声帯が炎症を起こすと、粘膜が腫れてざらつきます。この状態では声帯がなめらかに振動できなくなり、ガラガラ・ザラザラした荒れた声 になります。

原因として多いのは以下のとおりです。

  • 風邪・急性喉頭炎
  • 声の使いすぎ(教師・保育士・営業職など)
  • 声帯ポリープ・声帯結節

多くは安静にすることで改善しますが、2週間以上続く場合は耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。

なお、「喉が赤くないのに声だけ枯れている」という状態については、「風邪で声がガラガラなのに喉が赤くない理由」もあわせてご覧ください。


タイプ2|息漏れかすれ声(気息性嗄声)

声を出そうとすると「スー」と息が漏れるような、力のないかすれ声です。声帯がきちんと閉じられていないために空気が漏れ、声にならない状態です。

原因として注意が必要なのは以下のとおりです。

  • 反回神経麻痺
  • 声帯萎縮(加齢によるもの)
  • 甲状腺疾患・肺疾患・食道疾患

特に反回神経麻痺は、肺がん・食道がん・甲状腺がん・大動脈瘤などが原因で起こることがあります。 風邪の心当たりがないのに声がかすれている、または2週間以上改善しない場合は、早めに受診してください。


まとめ――こんな声枯れは要注意

タイプ声の特徴よくある原因
ガラガラ声荒れた・ザラザラした声風邪・声の使いすぎ
息漏れかすれ声スースーと息が漏れる反回神経麻痺・加齢・悪性疾患

風邪のあとのガラガラ声は、多くの場合、安静で回復します。一方、息漏れするようなかすれ声が続くときは、のど以外の病気が隠れているサインかもしれません。

「おかしいな」と感じたら、放置せず一度ご相談ください。


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南22条おとなとこどものクリニック

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

小林俊幸|南22条おとなとこどものクリニック院長。小児科・総合内科。「がんばりすぎない健康」をテーマに情報発信中。 お問い合わせはこちら

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