雑談

人は、食べたものでできている

──当たり前すぎて忘れがちな話

「食事を薬と思って食べなさい。
そうしないと、薬を食事のようにとらなくてはならなくなるだろう。」

これは、イギリスの格言としてスティーブ・ジョブズが紹介した言葉です。
僕の胸にすごく刺さりました。

正直、わたしは昔から
食事にそこまで気を遣えていた人間ではありません。

空腹を満たせればOK。
忙しければ菓子パン。
疲れていればカップ麺。
食事時間は5分もあればOK

そんな生活をしていた側の人間だったからかもしれません。
この言葉は何度も何度もかみしめました。

一食一食が、未来の自分をつくっている

私たちの身体は、
特別なイベントがなくても、
毎日の食事で淡々と更新されています。

一食一食。
一口一口。

それが数年かけて、

  • 疲れやすさ
  • 体調の波
  • 不調の出やすさ

に、静かに反映されていきます。

劇的な変化はありません。
だからこそ、気づきにくいところ。

気づいたときには
「いつの間にか調子が悪い」が完成している。

これ、まあまあ怖い話ですね。

「何を食べるか」は義務じゃない

「身体にいいものを食べましょう」と聞くと、
途端にやる気がなくなる人も多いと思います。

はい、わたしです。

でも、よく考えると
食事って罰でも修行でもありません。

義務にすると、続きません。
我慢にすると、反動がきます。

だから考え方を少し変えるとうまくいきます。

食事は制限ではなく、選択。

選択する自由があります。

でもその選択によっては
自分の未来の身体も心の調子も変わってくる
そう考えると
慎重に選択したくなりませんか?

完璧じゃなくていい。むしろ無理だし

健康的な食事=完璧
と思うと一気にハードルが上がります。

でも、現実的にできるのはこのくらい。

  • 今日は野菜を一品足す
  • 甘い飲み物を水に変える
  • 5分だけでもゆっくり噛む

正直、このレベルで十分でよいと思う。

わたしは意識高いことができない人間なので、
「全部ちゃんとやる」は最初から諦めています。

できる日があればラッキー。
できない日は、まあ人間だし仕方ない。

食事は「未来への投資」みたいなもの

どうせ今日も食べる。
おそらくは三食食べるんです。
まあ、二食の人もいるし、なかなか食べられない人だっている。

しかし、食べるのであれば、

未来の自分の身体の調子が少しだけ良くなる選択

それだけで、食事は
「こなす作業」から
「自分を雑に扱わない行為」に変わります。

残念ながら、身体は正直です。
手抜きも、ちゃんと覚えています。

食事は薬と同じだったのです。

薬が必要になる前の時間をどう使うか

医療に関わる立場として感じるのは、
薬が必要になる前の時間の過ごし方の大切さです。

特に生活習慣病の話ですが

もちろん、
薬が必要な場面はたくさんあります。

ただその前に、
自分でできることがあるのも事実。

食事は、
毎日できるセルフケアです。

特別な道具も、
高価なサプリもいりません。

今日の一食が、
明日の体調をつくり、
数年後の自分を支えます。

そう思うと、
食事の時間が少しだけ
丁寧になってもいい気がしませんか?
自分の身体にとって良いものを慎重に選択してもよいと思いませんか?

【この記事を書いた医師】
南22条おとなとこどものクリニック 院長
小林 俊幸
小児科・総合内科
この記事は、札幌市で日常診療を行っている医師が、
診察室でよく受ける質問をもとに執筆しています。
▶ 院長プロフィールはこちら

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

【この記事を書いた医師】 南22条おとなとこどものクリニック 院長 小児科・総合内科 この記事は、札幌市で日常診療を行っている医師が、 診察室でよく受ける質問をもとに執筆しています。

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