本日は新型コロナワクチンの副作用の話題です。
現在、医療従事者に着々と進んでいる新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでおり、2021年3月12日の時点では230,542名のワクチンの接種が完了しました。2回目の接種をされている方もいます。
副作用は、3月11日の時点でアナフィラキシーの報告は37名です。他にも接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛、発熱、関節の痛み、悪寒、吐き気、腫れなどの副作用が多数報告されております。
あまりに副作用の報告が多いと自分が新型コロナウイルスワクチンを打つ番が回ってきた時に躊躇してしまう方がいつのではないかと思います。
今回は、新型コロナウイルスワクチンのような新規のワクチンが導入された際に一般的に見られる「ウェーバー効果」のお話です。
ウェーバー効果
「ウェーバー効果」は新しく開発されたお薬が世の中に出始めた時に見られる現象です。新しいお薬は、最初の2年くらいは、副作用の報告数が多く、接種を継続してもその後は報告数は減少していくという現象のことです。
今までに、知られていない悪い影響があるかもしれないと注意深く身構え、ちょっとしたことであっても積極的に報告をするために起こる現象です。
みなさんもインフルエンザワクチンを打った後に体がちょっとだるくなったり、注射部位が痛かったり、腫れたりすることを経験したことがあると思います。著しく腫れたりした場合には病院を受診することがあるかもしれませんが、たいていの方はおうちで我慢するのではないでしょうか?
「去年より痛かったね」とか、「今年は腫れなかった」と行った会話は年末の風物詩ではないでしょうか?いちいち病院を受診して副作用として報告はしないではないかと思います。
でも、新型コロナウイルスワクチンについてはどんな些細なことであっても報告する体制が整っていますので、副作用の報告は多くなる可能性があると思います。
過去に見られた「ウェーバー効果」
日本でみられた「ウェーバー効果」はHPVワクチンです。
HPVワクチンの副作用の話題はマスコミで大きく取り上げられ、日本では積極的勧奨が中止に追い込まれました。
名古屋市内に住む約7万人の若い女性を対象とした調査(名古屋スタディ)で、ワクチン接種者と非接種者のあいだでけいれんや慢性の痛みなどの発症率に差がないことが示されております。
まとめ
新型コロナウイルスワクチンの副作用の多さには「ウェーバー効果」が関係している可能性があるのでニュースを読み解く時に注意してください。
新規のワクチンが世にでに出始める時には副作用の報告が多いのが一般的です。