子どもの発熱はよくあることって、わかっているつもりですが、高熱が出るとやはり心配になります。
ただ実際のところ子どもの発熱は多くの場合は急を要するものではなく、様子を見ながら家庭でケアできる場合がほとんどです。
子どもは急に熱を出すことが多いので、とっさのときに慌てないよう、ケアの方法などについて知っておきましょう。
子どもは熱を出しやすい
「子どもの発熱で保育園から呼び出しが来た!うちの子どもって熱をだしやすくないかしら?」
「微熱で元気だけど、受診した方がよいかしら?」
赤ちゃんは、生後しばらくは胎内にいる間にママからもらった免疫が守られています。しかし、生後4〜5カ月ごろになるとその免疫が少しずつ減り始めます。
そのため、そのころから熱を出すことが多くなります。
子どもの熱は高め
一般に赤ちゃんの体温は大人より高く、37.5度が平熱という子も少なくありません。
乳幼児は体が小さかったり、皮下脂肪が少なかったりするため、周囲の温度の影響を受けやすく、また体温調節機能が未熟であるため、ちょっとしたことで体温が上下してしまいます。
熱以外の症状と熱型パターンを確認
子どもが熱を出す原因の大半は、ウイルスや細菌などの病原菌です。
人間の体内に病原体が入ると、その異物を追い出すための免疫機能が働き、体温があがります。
発熱は体が病原菌とたたかっている舞台です。ウイルスや細菌が高温が苦手です。発熱は、体を守るために必要なメカニズムなので、水分や栄養や睡眠が取れていれば、無理に熱を下げる必要はありません。
でも、熱が出た時に、病院を受診しようか迷ってしまうママは多いと思います。子どもが39、40℃と熱が出たら心配になりますよね!
受診のポイント
熱以外の症状と熱型パターンが大切
お子さんが発熱したら、熱以外の症状をチェックすることが大切です。
「熱は出ているけれど、元気で遊んで、食欲もある」という場合は、あわてなくても大丈夫です。
しかし、発熱とともに、発疹、激しい咳、おう吐など、そのほかの症状が見られるときは受診を考えてください。
また、生後3カ月以内の赤ちゃんが熱を出したときや、ぐったりしている、けいれんが5分以上続く、呼吸が苦しそうといった症状がある場合は、夜間でも救急病院を受診することが必要です。
また、発熱のパターンから心配な発熱かどうか判断するヒントになりますので、お子さんが熱を出した場合には是非、熱型をつけてみてください。
右肩下がりの熱型
最初に高熱が出て、徐々に右肩下がりに熱が下がってくるパターンの場合
これは一般にはウイルス感染に多いパターンと考えられており、心配はいらないことが多いです。
熱型以外の食欲や元気さ、咳や鼻汁といった症状も改善してきているならお家でみていて問題のない発熱です。「また、熱が上がった!」
ちょっと待ってください!
熱は順調に下がる時であっても、多少ジグザグしながら下がっていきます。ピークが下がってきているなら、やっぱり心配はいりません。
ここでも熱型をつけていると経過がわかりやすいです。
もし、熱のピークの時に、ぐったりしていたり、寝れないとか食欲がないといった症状があるのなら、解熱剤を使用しましょう。
右肩上がりの発熱←要注意
お子さんの熱がピークが右肩上がりである場合には、ちょっと只事ではないことが起きている可能性があります。
肺炎とか尿路感染症といった抗菌薬の必要な細菌感染症の可能性があります。
発熱以外の症状や本人の状態にもよりますが、このような熱をみたら早めに受診して検査を受けることを考えましょう。
おうちでの過ごし方
お子さんに熱がある時は、十分に休ませてあげましょう。できるだけ快適な環境で安静に過ごすことがとても大切です。
元気な場合は無理に寝かしつけなくてもよいですが、テレビや動画を見せて興奮させて消耗なんてないように気をつけてください。
食事は、お腹をこわしていなければ何を食べても問題ありません。胃腸に負担にならない、消化のよいものやアイスクリームのような冷たくて栄養価の高いものの方が良いかもしれません。