予防接種

百日咳にいちばんかかっているのは「小学生」です〜入学前に、もう一押しのワクチンを

🔄 最終更新日: 2026年8月10日

📅 2023年6月30日 (3年以上前に公開)

赤ちゃんの頃に打った免疫は、就学前にはもう薄くなっている。だから「入学前」がチャンス。

百日咳って、赤ちゃんの病気だと思っていませんか。

いま、いちばんかかっているのは小学生です。

全国の百日咳、報告されたのは1年で約1万6千人。(2019年)

その山のピークは、0歳ではなく6〜10歳

つまり、小学校に上がったあたりが、いちばん危ない。

コホコホという咳が、なかなか止まらない。夜、咳き込んで目が覚める。「かぜが長引いてるだけかな」と思っているうちに、何週間も続く。百日咳は、その名のとおり長く続く激しい咳が特徴です。学校でうつし合うこともあります。

きちんとワクチンを打ってきたのに、なぜ小学生でかかるの?

原因は「打ち忘れ」ではありません。赤ちゃんの頃に得た百日咳の免疫が、入学のころには自然に薄れてくる——ここにあります。

かつて:四種混合を4回打てば、しばらく安心と考えられていた。

いま :百日咳の免疫は就学前に下がってくると分かり、「入学前の追加」がすすめられている。

就学前に三種混合とポリオの追加接種をおすすめします。(出典:日本小児科学会)

四種混合の「5回目」はありません。だから、別のかたちで追加します。

小学校入学前に、足しておきたい追加接種

  1. 三種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風)。薄れてきた百日咳の免疫を、もう一度しっかりさせます。
  2. ポリオワクチン。ポリオの免疫も5〜7歳ごろに下がってくるため、入学前に足しておくと安心です。
  3. MR(麻しん風しん)2回目・おたふくかぜ2回目が残っていれば、同じ日にまとめて。何本かを同時に打っても大丈夫です。

※三種混合・ポリオの追加接種は、いずれも「任意接種(自費)」です。年長さん(5〜7歳)の時期が目安。ご希望や体調にあわせて相談しながら決めましょう。11〜12歳で受ける二種混合を、三種混合に置きかえることもできます。

誤解
赤ちゃんの頃に4回打ったから、もう百日咳は大丈夫。
本当のところ
百日咳の免疫は入学前に薄れてくる。だから小学生でかかる人が多い。

咳が2週間以上つづく、夜に激しく咳き込む、咳のあとに「ヒュー」と音がする——こんなときは、かぜとして様子を見ずに受診してください。まわりに小さな赤ちゃんがいるご家庭は、とくに早めに。

入学前は、免疫を"打ち直す"いちばんいいタイミング。
今日からできること
  1. 母子手帳を開いて、四種混合・ポリオ・MR・おたふくの「回数」を確認する。
  2. 年長さんのお子さんがいれば、三種混合とポリオの追加を検討する。

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南22条おとなとこどものクリニック

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

小林俊幸(こばやし としゆき)|南22条おとなとこどものクリニック院長。小児科・総合内科。子どもからおとなまで、家族をまるごと診られる町の医師でありたい。診察室で「聞いてよかった」と言ってもらえた話を、ここに書き残しています。 お問い合わせはこちら

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