こんにちは、皆さん。
札幌市にある私たちのクリニックでは、この一週間でコロナウイルスの陽性者が55名も出ました。しかも、これは当院での検査で判明した数で、自宅で検査して陽性となった方がさらに多く受診しています。
薬局では感冒薬が足りないという事態が起きています。新型コロナウイルスの感染が急増しており、せき止め薬を中心にして感冒薬が少なくなってきております。
5類になったけど、ウイルスは変わっていない
5類になって変わったのは政府の支援体制だけで、ウイルスの性質は変わっていません。
また、5類に移行するまで、検査は「無料」でしたね。そのため、体調不良を感じた方はほとんど全員が検査をして、コロナに感染しているかどうかを確かめていたと思います。しかし5類になってからは、検査も治療も費用がかかるようになったこと、コロナだとわかっても仕事を休めなくなったなどの理由から、検査を受ける方が減っています。
そのため、見かけ上の感染者数が増えないということも、感染の波がわかりにくくなった要因といえるかもしれません。
何か具体的な対策はあるの?
私たちにできることは、まず、感染予防のための基本的な対策を徹底することです。マスクの着用、手洗い、3密を避けることは、自分自身のため、そして周りの人々のためにも重要です。
コロナ陽性者のなかにはどこでうつってしまったのかわからないとおっしゃる方が少なくありません。
必要なときにはマスクを着用
今は暑さもあり、マスクをずっと着用するのは難しいですよね。
必要なタイミングを選んで、うまくマスクを着脱できるとよいでしょう。たとえば、混み合っているお店や電車に乗るときは、マスクの着用が望ましいと思います。感染に罹患している方がいらっしゃるかもしれません。
体調不良のときは、お家で休むことも大切。
体調が悪いときには、無理に出勤しない、お出かけしないことも大切です。
新型コロナウイルスの性質は変わっていません。発熱やだるさなどの症状が出る1〜2日前から、発症後も5〜10日間程度は、他人へ感染させる力を持っています。
熱が短期間で下がったとしても、出勤やお出かけを避けられるとよいです。
どうしても外出する場合は、マスクを着用する・三密を回避するなど、周りの方への配慮をおこないましょう。
ワクチン、打っていますか?
新型コロナウイルスに感染しても、長期的な免疫を獲得できません。また、ウイルスは時間が経てばどんどん変異し、新たな性質を獲得し続けます。そのため、何度でも感染しますし、感染するたびに後遺症が残る可能性もでてきます。
少しでも感染を予防し、後遺症リスクを下げるためには、ワクチンを接種する以外に方法があまりないというのが現状です。
特に「大切な試験の前」「感染拡大の波がきそうなとき」など、感染のリスクが高まるタイミングではワクチンの接種を考えてみてはいかがでしょうか。
さいごに
皆さん、一人ひとりが出来ることからコツコツと始めましょう。
今できることをしっかり行い、自分と周りの人々を守るために、一緒に頑張りましょう!