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【保護者必見】手足口病の症状と対策:お子様を守るための完全ガイド

🔄 最終更新日: 2026年5月24日

📅 2024年7月18日 (1年以上前に公開)

「手や足に発疹が出た」「保育園で流行っているみたい…」と心配になりますよね。でも、ほとんどの子は1週間以内に自然に回復します。あわてず正しく対処できるように、症状・感染経路・家でのケア・登園の目安までまとめました。

「手足口病」の患者 この時期では過去10年で最多

手足口病とは?知っておきたい基本情報

手足口病は、主に夏に流行するウイルス性の感染症です。その名の通り、手足や口の中に特徴的な発疹が現れます。

主な原因ウイルスは以下の通りです:

  • コクサッキーウイルスA6
  • コクサッキーウイルスA16
  • エンテロウイルス71(EV71)

特に5歳以下の乳幼児がかかりやすく、感染症発生動向調査によると、報告数の90%前後を占めています。

感染経路と症状:知っておくべきポイント

感染経路

手足口病の感染経路は主に3つあります:

  • 飛沫感染
  • 接触感染
  • 糞口感染(便中のウイルスが口に入ることで感染)

特に保育施設や幼稚園など、子どもたちが集団生活を送る場所では注意が必要です。

主な症状

感染から3〜5日後に以下の症状が現れます:

  • 口の中、手のひら、足底や足背に2〜3mmの水疱性発疹
  • 約3分の1の患者に発熱(ただし、通常は高熱にはならない)

多くの場合、数日で自然に治りますが、稀に重症化することもあります。

予防対策:お子様を守るために

残念ながら、手足口病に対する有効なワクチンや予防薬はありません。しかし、以下の対策で感染リスクを下げることができます:

  • 手洗いの徹底: 流水と石けんでしっかり手を洗いましょう。
  • タオルの共用を避ける: 個人用のタオルを使用しましょう。
  • 排泄物の適切な処理: おむつ交換後は特に注意が必要です。
  • 環境の清潔保持: おもちゃなど、子どもが触れるものは定期的に清掃しましょう。

治療と経過観察:注意すべきポイント

手足口病に特効薬はなく、基本的には対症療法となります。多くの場合は軽症で済みますが、稀に重症化することもあります。

⚠️ 以下の症状があればすぐに受診してください

  • 高熱が3~4日以上続く
  • 嘔吐する
  • 頭を痛がる
  • 視線が合わない、呼びかけに答えない
  • 呼吸が速くて息苦しそう
  • 水分が取れずにおしっこが出ない
  • ぐったりとしている

よくある質問(FAQ)

Q. きょうだいや大人にもうつりますか?

うつります。手足口病はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症で、飛沫・接触・糞口感染でひろがります。きょうだいへの感染を防ぐためにタオルの共用を避け、こまめな手洗いが有効です。大人もかかることがありますが、子どもに比べて症状が軽い場合が多いです。

Q. 熱や発疹があってもお風呂に入れていいですか?

発熱がなく、子どもが元気であれば短時間のシャワー程度は問題ありません。高熱がある・ぐったりしているときは控えましょう。長湯は体力を消耗するので避け、入浴後は身体をやさしく拭いて早めに休ませましょう。

Q. 口の中の痛みで食べられない・飲めない。大丈夫ですか?

ヘルパンギーナや手足口病では口の中の水疱・潰瘍で飲食を嫌がることがよくあります。水分補給が最優先です。冷たいゼリー・アイスクリーム・ぬるめのイオン飲料など、刺激の少ないものを少量ずつ与えましょう。丸1日水分がとれない・おしっこが出ない・ぐったりしているときはすぐに受診してください。

Q. 保育園・幼稚園はいつから行けますか?登園許可証は必要ですか?

手足口病・ヘルパンギーナは学校保健安全法の「第三種感染症」に分類されますが、出席停止期間の法的な基準は定められていません。一般的には「発熱がおさまり、口の中の痛みが軽快して食事・水分がとれる状態」になれば登園可能とされています。登園許可証(医師の意見書)については園によってルールが異なりますので、かかりつけ医と園に確認してください。

Q. 抗生物質を飲めば早く治りますか?

手足口病はウイルスが原因なので、抗生物質(抗菌薬)は効きません。抗生物質は細菌感染症に使う薬です。現時点でこれらのウイルスに対する抗ウイルス薬もなく、基本は安静・水分補給の対症療法となります。むやみに抗生物質を使うと耐性菌の原因になるため、医師が不要と判断した場合は処方されません。

Q. 発疹が治っても跡(色素沈着)が残りますか?

水疱が破れてかさぶたになっても、多くの場合は跡を残さずきれいに治ります。ただし強く掻きこわしたり、二次感染(細菌感染)を起こした場合は跡になることがあります。かゆみが強いときは爪を短く切り、搔き壊しを防ぎましょう。なお、症状が治まった後に手足の爪がはがれることがありますが、これは後遺症ではなくウイルスへの反応であり、自然に生えそろいます。

まとめ:正しい知識で冷静に対応しよう

手足口病は確かに心配な病気ですが、正しい知識を持って対応すれば、多くの場合は大きな問題なく治ります。日頃からの衛生管理と、子どもの様子をよく観察することが大切です。

お子様の健康を守るのは、私たち大人の役割です。一緒に、楽しく健康的な夏を過ごしましょう!

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📋 この記事は「夏の感染症まとめガイド」の一部です。手足口病・ヘルパンギーナ・アデノウイルスをまとめて確認したい方はこちら → 子どもの夏の感染症ガイド|手足口病・ヘルパンギーナ・アデノウイルスを正しく知ろう

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南22条おとなとこどものクリニック

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

小林俊幸|南22条おとなとこどものクリニック院長。小児科・総合内科。「がんばりすぎない健康」をテーマに情報発信中。 お問い合わせはこちら

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