🔄 最終更新日: 2026年5月9日
📅 2025年7月5日 (11ヶ月前に公開)
「うちは3人きょうだい。大学のお金、本当に大丈夫…?」 そんな保護者の方へ、文部科学省・JASSO(日本学生支援機構)の公式情報をもとに、令和7年度(2025年度)から始まった「多子世帯への大学等授業料等無償化」をわかりやすくまとめました。
目次
✅ まず確認!あなたの家庭は対象?
- ☐ 子どもが3人以上いる
- ☐ そのうち1人以上が大学・短大・高専・専門学校に在学中、または進学予定
- ☐ 子どもたちが税法上の扶養に入っている(年末調整で扶養として申告している)
- ☐ 3人全員が同時に扶養されている状態である
👆 すべてにあてはまる方は、この記事をぜひ最後まで読んでみてください!
🎯 制度の概要
正式名称は 「高等教育の修学支援新制度(多子世帯支援拡充)」。 令和7年度(2025年度)から、所得制限なしで授業料・入学金が国の定める上限額まで減免されます。
対象となる世帯
- ✅ 扶養する子どもが同時に3人以上いる世帯
- ✅ 年収による制限は なし
- ✅ 在学生(2〜4年生)も対象
💡 ここでいう「扶養」とは、税法上の扶養(自治体へ納税する際に扶養人数としてカウントされている状態)を指します。文部科学省
対象となる学校
- 大学(国公立・私立)
- 短期大学
- 高等専門学校(4・5年生)
- 専門学校
💰 支援される金額(国が定める上限額)
支援は「全額無償」ではなく、国が定めた上限額までの減免となります。実際の学費が上限を超える場合、差額は自己負担です。
入学金・授業料(年額)の上限
| 学校種別 | 国公立 入学金 | 国公立 授業料 | 私立 入学金 | 私立 授業料 |
|---|---|---|---|---|
| 大学 | 28万円 | 54万円 | 26万円 | 70万円 |
| 短期大学 | 17万円 | 39万円 | 25万円 | 62万円 |
| 高等専門学校 | 8万円 | 23万円 | 13万円 | 70万円 |
| 専門学校 | 7万円 | 17万円 | 16万円 | 59万円 |
私立大学の場合の最大支援額(4年間)
入学金 26万円 + 授業料 70万円 × 4年 = 最大 306万円
これに加え、所得などの条件を満たせば 給付奨学金(返済不要) も併用できます。
⚠️ 知っておきたい3つの注意点
① 「満額無償」ではない
私立大学の平均授業料は年間 約93万円。支援上限の70万円を超える分(約20万円)は自己負担となります。「すべてタダ」ではない点に注意してください。
② 支援は"同時に3人扶養している間"だけ
「第1子が卒業等により扶養から外れ、扶養する子供の数が2人となった場合は、本制度における『多子世帯』ではなくなるため、多子世帯としての支援は終了します。」文部科学省PDF
つまり、長子が就職して扶養から外れた瞬間、下の子の支援も終わります。 逆に、長子が大学在学中に末子が大学入学する場合は、その間きょうだい全員が支援対象になります。
③ 扶養人数の判定日は「12月31日」
毎年 12月31日時点の税法上の扶養状況 が翌年度の判定基準となります。 年末調整で「子を扶養から外す」設定にしてしまうと、翌年度の支援が受けられない可能性があるので要注意です。JASSO
📅 高校3年生の手続きカレンダー
進学前に申し込む「予約採用」
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 高3 春(4〜7月頃) | 予約採用 第一次募集 | 高校経由でエントリー。多くの高校生はこのタイミング |
| 高3 秋(10月頃) | 予約採用 第二次募集 | 春に申し込めなかった人向け |
| 毎年 12月31日 | 扶養人数の判定日 | 年末調整で扶養を外さない |
| 大学入学後(4月〜) | 在学採用の本申請 | 予約を逃した人もここで申請可能 |
⚠️ 申込期限は 学校ごとに異なります。「多子世帯の予約採用を申し込みたい」と担任の先生に早めに相談しましょう。文部科学省
授業料減免は別途、大学への申請が必要
JASSOへの給付奨学金申込みとは別に、入学する大学等の窓口で授業料等減免の申請手続きが必要です。手続き方法は大学ごとに異なるため、進学先に直接確認しましょう。
🔍 制度を活用するための3ステップ
STEP 1:対象になるか確認
子ども3人以上を同時に扶養しているか?(税法上の扶養)
STEP 2:高校3年で予約採用に申し込み
担任の先生に「多子世帯の予約採用」を希望と伝える
STEP 3:進学後、大学窓口で減免申請
JASSOの給付奨学金とは別の手続きが必要
😊 当院からのメッセージ
子育て世帯にとって、教育費の負担は大きな悩みの一つ。この制度は「上限額あり」「同時扶養が条件」といった注意点はあるものの、3人以上のお子さんを育てるご家庭の進学を強力に後押ししてくれる仕組みです。
「うちは対象になるのかな?」と気になったら、まずは高校の先生やJASSOの公式サイトに相談してみてください。情報を早めに集めることが、お子さんの未来の選択肢を広げる第一歩になります。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 共働きでも対象になりますか?
はい、対象になります。本制度は所得制限がないため、世帯年収に関係なく、子どもを同時に3人以上扶養していれば利用できます。
Q2. 上の子が就職したら、下の子の支援も終わりますか?
はい、終了します。支援の条件は「同時に3人以上を扶養していること」です。長子が就職などで扶養から外れ、扶養する子どもが2人になった時点で支援は終了します。タイミングには注意が必要です。
Q3. 大学院・留学中でも対象になりますか?
大学院は対象外です。本制度の対象は、学部・短大・高専(4〜5年生)・専門学校に限られます。また、海外留学中は原則として支援が停止されますので、留学を検討している場合は事前に大学窓口へ確認しましょう。
Q4. 在学生(2〜4年生)も途中から申請できますか?
はい、できます。在学生は「在学採用」として、在籍する大学等を通じてJASSOへ申請できます。申請のタイミングや手続き方法は学校によって異なるため、早めに学校の奨学金窓口へ相談することをおすすめします。
Q5. 申請を忘れていたら遡って受給できますか?
原則として遡及受給はできません。支援は申請が受理された月以降が対象となります。申し込み忘れに気づいた場合は、すぐに高校の先生または大学の奨学金窓口へ相談してください。
📚 公式情報源
- 文部科学省:高等教育の修学支援新制度
- JASSO:令和7年度からの多子世帯支援拡充に係る対応について
- 文部科学省PDF:子供3人以上の世帯への大学等の授業料等の無償化
- 文部科学省:高校生の皆さんへ(修学支援新制度)


