子どもの病気

【実録音声あり】夜中に響くケンケン咳。慌てないための『見極めポイント』と自宅でのケア

「さっきまで寝ていた子が、急に苦しそうな咳を始めた…」 夜中に響く、聞き慣れない「変な音の咳」。それは「クループ症候群」のサインかもしれません。

あの独特な咳の音、パパやママにとっては本当に心臓が止まるほど怖く感じますよね。でも大丈夫です。まずは深呼吸をして、この記事と一緒に一つずつ確認していきましょう。


1. 「これってクループ?」音で聞き分けるサイン

クループ症候群は、ウイルス感染などで喉の奥(空気の通り道)が腫れてしまう病気です。小さな子どもはもともと喉が狭いため、少しの腫れでも独特な音が出やすくなります。

  • 犬が吠えるような「ケンケン!」という響く音
  • オットセイやアシカのような「オッオッ」という鳴き声
  • 枯れたラッパのような「パフッパフッ」というかすれた音

普通の風邪の「ゴホゴホ」とは明らかに違います。また、息を吸う時に 「ヒューヒュー」「ゼーゼー」 と音が混じるのも特徴です。

実際の音を聞いてみよう(YouTube)

「うちの子の音と同じかな?」と迷ったら、こちらの動画で実際の音を確認してください。 ▶【音声確認】クループ症候群の咳の音(2分22秒~※専門家による解説動画です。


2. もし夜中に症状が出たら?「自宅ケア」のヒント

お子さんの意識がはっきりしていて、水分が取れるようなら、まずは落ち着いて次のことを試してみてください。

  • 抱っこで上体を起こす 縦抱きにしたり、クッションを背中に置いたりして座った姿勢にすると、物理的に呼吸が少し楽になります。
  • 少し冷たい空気にあてる 冷たい空気には血管を収縮させて喉の腫れを引かせる効果があります。窓を開けて夜風に触れさせたり、冷蔵庫の近くで少し涼ませたりするだけで、スッと落ち着くことがあります。
  • しっかり加湿する 乾燥は喉の腫れを悪化させる大敵です。加湿器を強めにするか、お風呂場で蒸気を吸わせてあげましょう。

3. 【注意!】やってはいけない3つのこと

良かれと思ってやってしまいがちな行動が、実は症状を悪化させることがあります。

  1. 激しく泣かせる 泣き叫ぶと喉の粘膜がさらに充血してしまい、空気の通り道がもっと狭くなってしまいます。できるだけ優しく声をかけ、落ち着かせてあげてください。
  2. 無理に横に寝かせる 横になると喉が圧迫され、呼吸がさらに苦しくなる場合があります。
  3. 「治まったから」と受診をやめる クループは「夜に悪化し、昼に改善する」を繰り返すのが特徴です。翌朝ケロッとしていても、夜に再燃する可能性があるため、一度は小児科を受診してお薬(ステロイド剤など)をもらっておくと安心です。

4. 迷わず受診を!「危険なサイン」

以下の症状がある場合、クループではなく、さらに緊急性の高い「急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)」の可能性があります。喉の蓋が腫れて完全に塞がってしまうと、窒息の恐れがある非常に危険な状態です。迷わず救急車を呼ぶか、直ちに救急外来を受診してください。

  • よだれがダラダラ垂れている(喉の痛みが強すぎて、唾液さえ飲み込めない)
  • 前かがみの姿勢でしかいられない(こうしないと空気が通らないほど喉が腫れている)
  • 声が出せない、または「こもった声」になる
  • 顔色が悪い、または唇が紫色(チアノーゼ)
  • 陥没(かんぼつ)呼吸(息を吸う時に、喉元や肋骨の間がペコペコ凹む)

★受診時のヒント:スマホで10秒録画! 病院に着くと咳が止まってしまうことはよくあります。スマホで「咳の音」や「胸の動き」を短く録画しておきましょう。医師に見せるだけで、診断がとてもスムーズになります。


5. 迷った時の相談先

「救急車を呼ぶほどではないけれど、不安で眠れない…」そんな時は、専門家に相談しましょう。

  • 子ども医療電話相談:#8000

まとめ:パパ・ママへ

クループの咳は、夜中に聞くと本当に不安になりますよね。でも、5歳を過ぎて喉がしっかりしてくれば、この「ケンケン」とも自然にお別れです。

今夜は、お子さんを優しく抱っこして、安心させてあげてください。パパやママの温もりが、お子さんにとっても一番の安心材料になります。

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