予防接種

正しいワクチンデビューの方法【生後2か月までに必要な知識】

赤ちゃんの誕生はご両親にとって、すごいすごい嬉しい出来事に違いありません。

ぼくも長男が生まれた日には感動して涙が出ました。

そして、ご両親には生まれた瞬間から赤ちゃんを守るという大切な役割が始まります。

数ある感染症から赤ちゃんを守るために予防接種を受けさせることはとても大切なことです。

ワクチンデビューは生後2か月

出産し退院して母乳や粉ミルクをあげて、夜にも哺乳をあげて、排気させてとジェットコースターのように忙しい日々を過ごさなければなりません。

そうしているうちに保健婦さんがご自宅に訪問してきてワクチンデビューの話が始まります。

忙し過ぎてなかなかワクチンのことまで手が回らないんじゃないでしょうか?

今回、簡単にまとめました。

初めてのワクチンは、ヒブ・肺炎球菌・ロタウイルス・B型肝炎の4本です。

「小さくてかわいい赤ちゃんに4本もワクチンを打っても大丈夫なの?」ってお思いになる方がいらっしゃると思います。

特に免疫力の弱い赤ちゃんを重篤な感染症やその後遺症から守るためには適切な時期に遅れることなくワクチンを接種することがとっても大切なんです!

また、同時接種をすることでワクチンの副作用の確率は変わりありません。むしろ、同時に打たないことでワクチンの接種が進まずに感染症のリスクにさらされます!

初めてのワクチンは生後2ヶ月ちょうどの日(例えば5月5日生まれのお子さんなら7月5日)に始めるのがおすすめです。

ワクチンデビューで必要な知識

生後2か月で打つべきワクチンはヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスの4つのワクチンです。

このうちヒブ・肺炎球菌・B型肝炎は注射のワクチンで、ロタワクチンは飲むワクチンです。すべて公費で接種可能です。

それぞれのワクチンの紹介をします。どれもとても大切なワクチンです。

ヒブ

ヒブは「ヘモフィルスインフルエンザ菌b型」の略称です。冬に流行す る「インフルエンザウイルス」とは異なる病原体で、肺炎や中耳炎、副鼻腔炎、 細菌性髄膜炎などの原因菌です。

特に細菌性髄膜炎になると意識障害やけいれんを起こし、命取りになったり、重い後遺症を残す可能性があります。

肺炎球菌

ヒブ同様、肺炎や中耳炎などの他に細菌性髄膜炎の原因になります。

この菌で髄膜炎になると、死亡率が約2%、後遺症率は約30%と言われています。

B型肝炎

感染している人の血液や唾液、汗、尿などから感染して肝炎をおこし、長く肝臓にすみついてしまいます。

すっきりと治す方法はなく、将来的に慢性肝炎、肝硬変や肝臓がんをおこしていく可能性があります。

ワクチンを打って予防した方が圧倒的に効果的です。

ロタウイルス

冬場に流行する嘔吐下痢症の原因ウイルスのひとつです。

激しい嘔吐下痢に伴う脱水だけでなく、繰り返すけいれんや脳炎など重い合併症を引き起こすことも あります。

まとめ

ワクチンデビューは生後2か月になった日から開始することをおすすめします。

生後2か月で打つヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスワクチンを紹介しました。

どの病気も、感染すると命取りになるあるいは後遺症を残す可能性があります。

ワクチンを接種することで赤ちゃんを病気にかかることをしっかりと防いでいきましょう。

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