「喘鳴(ぜんめい)」という言葉、テレビや本で聞いたことはあるけれど、実際にどんな音なのか聞いたことがないというママさんも結構いらっしゃるのではないでしょうか?
診察室でも聴いたことがないママさんをよくいらっしゃいます。
今日は喘鳴について、説明していきます。
そもそも喘鳴(ぜんめい)って何?
喘鳴とは、特殊な呼吸音のことを指します。この音は主に喘息や風邪、アレルギー反応などが原因で、お子さんの気道が炎症を起こしてむくんだり、喀痰(かくたん)が気道の壁にへばりつくことで発生します。
簡単に言えば、気道がいつもよりも狭くなってしまうことで、息をはくときに「ぴー」という高い音や「くー」という低い音が聞こえる現象のことを言います。
このような音は、狭くなった気道を空気が通過するときに生じます。狭まった気道に空気が押し寄せると、まるで風が狭い通路を通り抜ける時に鳴るような音がしますよね。それと同じような現象がお子さんのお体の中で起きているんです。
また、この喘鳴は、普段は気にならない程度の小さな音から、周囲の人がはっきりと聞こえるほどの大きな音までさまざまです。
お子さんがこんな音を立てて息をしているな、と感じたら、その音の大きさや音の出るタイミングなどを注意深く観察することが大切です。
喘鳴が出たときは、まずは冷静になることが大切です。そして、喘鳴を認め、息苦しくて眠れなかったり、横になれなかったりするときは、「急いで受診」 しましょう。
いきなり現れる症状に驚くのは当然ですが、知識を持っていることで、お子さんをより安心して見守ることができます!
実際の喘鳴
ここで実際に喘鳴の音を聴いてみましょう。以下のリンクから動画を視聴できます。
まとめ
今日は喘鳴について紹介しました。喘鳴は特殊な呼吸音で、病気のサインである可能性が高いです。お子さんがいきなり「クー」、「ぴー」という音を立てたときも、パニックにならずに対処しましょう。
当クリニックでは皆さんのお力になれるよう準備しております。
ママさん、今日も1日お疲れさまでした。お子さんと一緒に健やかな1日をお過ごし下さい!