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HPVワクチンと安全性

皆さんは、ニュースや雑誌でHPVワクチンに関する記事を目にしたことがありますか?

過去には「慢性の痛み」や「運動機能の障害」など、接種後の「多様な症状」に関する報道があり、多くの方々がその安全性を心配されていました。今でも不安に思っている方は少なくないでしょう。

2022年4月からHPVワクチンの積極的接種勧奨が再開されました。2013年6月以来、8年10カ月間の勧奨差し控えが続き、接種率は1%未満でした。しかし、2022年4月から9月までの間に、初回接種率は30%程度まで上昇しました。

当院の外来でも、HPVワクチンの接種者数は増えてきていますが、依然として避けるご家族も少なくありません。

HPVワクチンとは?

HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に対する予防効果を持つワクチンです。このワクチンのおかげで、多くの女性が将来的な子宮頸がんのリスクから守られています。

報道された“多様な症状”について

一部の報道によれば、HPVワクチン接種後に「慢性の痛み」や「運動機能の障害」などの「多様な症状」が現れるとの情報があります。しかし、これまでの多くの研究や調査で、これらの症状とワクチン接種との直接的な因果関係は確認されていません。

安全性について

世界中の専門家たちはHPVワクチンの安全性を継続的に検証しています。その結果、接種部位での一時的な反応は一般的ですが、重大な健康問題を引き起こすことは非常に稀だとされています。

最後に

私たちの身の回りには多くの情報が溢れていますが、その中で正確な知識を選び取り、自分や家族の健康を守るための判断を下すことが大切です。

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