雑談

子どもの自殺:いじめだけが原因ではない

私たち大人は、一般的に「いじめ」が子どもたちの自殺の主要な原因だと考えがちです。

しかし、最新のデータによれば、実際の原因はもっと多様で、「いじめ」だけにフォーカスするのはとても危険です。

「いじめ」が自殺の原因にトップテンない

2022年、小中高校生の自殺者数は514人に上り、過去最多を記録しました。この数字を見て驚くかもしれませんが、さらに驚くべきは「いじめ」がそのトップテンの原因にすら入っていないことです。

自分の子どもに、「子どもの自殺の原因で多いのはなんだと思う」と聞いたところ、「いじめ」という答えだったのでは、多くの人は、子どもの自殺の原因は「いじめ」だと考えている人はとても多いのだと思います。

しかし、実際には、学業や進路の悩み、友人関係のトラブル、失恋などが上位に位置しています。

自殺の原因
「学業不振」(83人)
「進路に関する悩み」(60人)
「病気の悩み・影響(その他の精神疾患)」(56人)
「学友との不和(いじめ以外)」(49人)
「失恋」(47名)
「うつ病の悩み・影響」(44人)
「親子関係の不和」(40人)

「でも、私の子どもは頭がいいから大丈夫」と思うかもしれません。しかし、実際には「学業の問題」が自殺の第一、第二の原因となっているのです。

「中学高校受験の失敗」や「勉強を頑張れ」という一言が、子どもたちにとってどれほどのプレッシャーとなっているのか、私たち大人が理解する必要があります。

大人になれば、学業の成績や進路は一つの経験に過ぎないことを、私たち大人は知っています。しかし、子どもたちはその瞬間がすべてであり、将来の不安やプレッシャーを強く感じています。

また、子どもたちの世界は驚くほど狭いものです。私たち大人には、職場や家族以外のコミュニティがありますが、子どもたちは学校と家の2つの世界しかありません。失恋や友人関係のトラブルは、その限られた世界での大きな出来事となるのです。子どものころの恋愛が結婚にまで至ることはそれほど多くないことを私たちは知っていますが、子どもはそのことをまだ知らないのかもしれません。

家庭の中での問題も無視できません。特に小学生の場合、家庭の問題が自殺の原因となっていることが多いです。モラルハラスメントや過度な叱責は、小さな心に大きなダメージを与えてしまいます。

さいごに

ぼくは、子どもたちの話をしっかりと聞くことが大切だと思いました。勉強や進路の悩み、友人関係のトラブル、失恋など、彼らの悩みを真剣に受け止め、共感することが大切です。自分の失恋や失敗談を積極的に話すだけでよいのだと思います。

今回の記事から、私たちは、子どもの自殺問題の原因に対する認識を変えることが大切です。

「いじめ」に対して注意することはもちろん大切ですが、そればかりに焦点を当てている現状は、他の重要な問題を見過ごしてしまう危険があります。子どもたちの真の悩みを理解し、サポートすることが大切です。

-雑談

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