子どもの病気

風邪薬に関するアドバイス:早期治療の真実

保護者の皆さん、お子様が風邪を引かれた際には心配になることと思います。

特に、保育園に通い始めてから風邪を引く頻度が高まったと感じる方もいらっしゃるでしょう(いわゆる「保育園症候群」)。

早めに風邪薬を飲ませれば早く治るのではないかと考えるのは自然なことです。しかし、実際のところはどうなのでしょうか?

早めに風邪薬を飲めば早く治る?

「悪くなる前に早めに風邪薬をもらいに来ました」といって受診するご家族はとても多いです。

しかし、風邪の大半(90%以上!)はウイルスが原因であり、これらを直接退治する薬は存在しません。

処方される薬は、症状を(少しだけ)和らげるためのもので、必ずしも早期に飲めば早く治るわけではありませんし、飲んだからといって切れ味良く症状がピタッと止まるものでもありません。

症状が軽いうちは、無理に医療機関を受診する必要はなく、休息を優先させた方がよいかもしれません。

こんな時は受診が必要

本人がぐったりしていたり水分があまり摂れなかったりする場合には早めの受診をお勧めしますが、そうでなければ焦って病院に駆け込まなくても大丈夫です。

まずはゆっくり体を休ませてあげてください。休んで体力が回復すると、風邪の治りも早くなります。

地域で流行している感染症がある場合も早めの受診がよい場合があります。溶連菌感染症では抗生剤が有効ですし、抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内の投与がベターです。

ただ、発症間もなく検査では正しい結果が出ないこともあるのでお子さんの状態を確認し、可能であれば最低でも12時間くらいはあけてからの受診をおすすめします。

結論

お子様の早期回復を願う気持ちは理解できますが、風邪薬に頼る前に、適切な休息と水分補給を優先させましょう。

必要な場合にはもちろん早めに医療機関を受診してください。

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