
苦しそうな人生は、正直あまり参考にならない
人生って大変だ。
これは、誰もが分かっていることだと思う。
仕事もある。
家庭もある。
思うようにいかないことの方が多い。
それでもぼくは最近、こんなことをよく考えます。
「苦しそうな人生って、あまり参考にならないよな」と。
これは、楽をしろという話ではないし、
苦労を否定する話でもありません。
人は「苦しんだ人」ではなく「楽しんだ人」に影響される
これまでの人生で、僕もたくさんの人に影響を受けてきました。
本や言葉、発信を通して、直接会ったことのない人からも影響を受けていたし、
今も受け続けているし、
これからも受けると思う。
自分の人生の影響を与えてきたヒトのその共通点は何かというと、
みんな人生を本気で生きていて、しかも楽しそうだったということです。
もちろん、その人たちは楽な人生を送ってきたわけじゃない。
失敗もしているし、痛い思いもしている。
でも、
「辛い」「大変だ」「しんどい」
だけで終わっていない。
もちろん、そんなときもあったと思うけど、
どこかに、ワクワクがある。
挑戦している感じがある。
前に進んでいる熱がある。
だから、その人の言葉は人の心を動かす。
ただ苦しいだけの人生は、真似したくならない
一方で、こんな人生もある。
・いつも不満そう
・愚痴ばかり
・現実に押しつぶされている
・逃げ場も楽しみもない
正直に言うと、
そういう生き方は、あまり参考にしたいと思えない。
それはその人が悪いわけじゃない。
環境が厳しいこともある。
でも、
苦しさしか伝わってこない人生は、人の背中を押さない。
人は、
「こうなりたい」
「この生き方、いいな」
と思えるものにしか、影響を受けない。
子どもに残るのは、プレゼントではなく姿勢
僕には子どもがいる。
誕生日やクリスマスには、もちろんプレゼントも買う。
でも、正直こう思っています。
そのプレゼントを
子どもが大人になって覚えている可能性は、ほとんどないな。
それよりは、
・仕事に向き合う姿
・逃げずに考える態度
・しんどい時にどう振る舞っていたか
・どんな言葉を口にしていたか
こういうものは、意外と残るんじゃないかな。
人は、何をもらったかよりは、どう生きていたかを覚えているじゃないかなって。
だって、自分が参考にしてきたヒトの人生って、たとえ逆境があっても、いつもワクワクと楽しんでいるだった。
思いが残る人は、逃げなかった人だ
人生の最後に残るのは、
資格でも、お金でも、モノでもない。
残るのは、思いと経験だと思う。
そしてその思いは、
簡単な道を選び続けた人より、
逃げたくなる場面で踏みとどまった人の方が、強く残る。
ただし、
我慢大会みたいに苦しみ続ける必要はない。
大事なのは、
向き合いながら、できるだけ楽しもうとする姿勢だ。
逆境から逃げてきた、逆境からは無縁だったヒトの人生は、たとえ楽しそうに見えても参考にはならない。
苦しみを楽しめる人の人生は、輝いて見える
外から見ると大変そうでも、
本人はどこか楽しそう。
そういう人の人生は、
後から振り返った時に、周りから見て「ハッピー」に見える。
苦しいことがあっても、
それを飲み込みながら、前に進んでいる。
この姿こそが、
人の記憶に残り、思いとして受け継がれていく。
だから僕は、逃げずに、できるだけ楽しみたい
人生は必ず終わる。
これは間違いない。
だからこそ、
・ちょっと面倒なこと
・しんどい現実
・逃げたくなる場面
から目をそらさず、
できるだけワクワクしながら向き合っていたい。
苦しそうな人生は参考にならない。 でも、苦しみながら楽しんでいる人生は、人の心を動かす。
そんな背中を、
家族に、子どもに、周りの人に見せていけたら、
それで十分なんじゃないかなと思っている。
【この記事を書いた医師】
南22条おとなとこどものクリニック 院長
小林 俊幸
小児科・総合内科
この記事は、札幌市で日常診療を行っている医師が、
診察室でよく受ける質問をもとに執筆しています。
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