予防接種

フルミストの空きを待つ?注射で始める?

📅 2026年10月13日 (0日前に公開)

クレヨン画:分かれ道で考える子どもと、左に鼻スプレー、右に注射器、頭上に時計

〜流行が始まったら、「どっちが効くか」より「いつ打てるか」〜

「フルミストの枠が、埋まっていて」

このところ、当院には
こうしたお問い合わせがとても多く届いています。

当院のフルミストは、在庫がとても少なくなっています。
予約の枠も、開けるとすぐに埋まってしまう状況です。

空くのを待つか。
注射にするか。

でも、札幌市は、
すでにインフルエンザの流行期に入っています。

ワクチンが効き始めるのは、接種のおよそ2週間後。

今日打てば、2週間後から。

2週間待ってから打てば、1か月後から。

待った分だけ、守られていない期間がのびます。

鼻にシュッとするだけなら、子どもも泣かずにすむ。
そう思って、フルミストを選んだご家族も多いと思います。

その気持ちは、とても自然です。

痛くないだけではありません。
鼻やのどの粘膜に、直接免疫をつける。
これは、注射にはないフルミストならではの特徴です。

では、待ってでもフルミストにしたほうが、よく効くのでしょうか。

注射とフルミストの効き目に、はっきりした差は確認されていません。
どちらも、インフルエンザにかかりにくくし、重くなるのを防ぐためのワクチンです。

日本小児科学会も、2つのワクチンに「明確な優位性は確認されていない」として、どちらも同じようにすすめています。

(参考:日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」)

流行が始まったら、
「どっちが効くか」より「いつ打てるか」。

待つか、始めるか。4つの目安

  1. 13〜18歳は、早く打てる方で
    この年齢は、注射もフルミストも1回で終わります。空いている方で早く打つのが近道です。
  2. 2〜12歳は、「注射2回が終わる日」と比べる
    この年齢の注射は2回(2〜4週あける)、フルミストは1回です。フルミストの空きを待つ日数と、注射を今日始めて2回目が終わる日を、並べて考えてみてください。1回目を早く打てば、そのぶん2回目も早く終わります。
  3. 注射をおすすめしているお子さん
    ぜんそくがある、最近ゼーゼーしたことがある、家族に免疫の弱い方がいる。この場合、当院では注射をおすすめしています。迷うときは、ご相談ください。
  4. 予約は、打ちたいワクチンの枠で
    注射の枠のコメント欄に「フルミスト希望」と書いていただいても、フルミストの予約にはなりません。コメント欄は、体調やアレルギーを伝えていただく欄です。

「フルミストのほうがよく効く」は、思い込みかもしれません

誤解
フルミストのほうが、注射よりよく効く。
本当のところ
昔の試験では、子どもでフルミストが上回った報告もあります。ただ、その後、注射を下回ったシーズンもありました。いまの学会の考え方は「はっきりした差はない」です。
誤解
注射は2回だから、料金がずっと高くなる。
本当のところ
当院では、注射2回で7,000円(1回3,500円)、フルミスト1回で7,500円です。

待つより、
早く始める。

今日からできること
  1. お子さんの年齢から、注射が1回か2回かを確かめる
  2. ぜんそくやゼーゼー、ご家族の体調に、思いあたることがないか考える
  3. Web予約で、注射とフルミストの両方の空きを見てみる

よくあるご質問

Q. 大人はフルミストを打てますか?
国内では、フルミストは2歳以上19歳未満が対象です。19歳以上の方と2歳未満のお子さんは、注射になります。

Q. 注射の2回目は、いつ打てばいいですか?
12歳以下のお子さんは、1回目から2〜4週あけて2回目を打ちます。

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南22条おとなとこどものクリニック

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

小林俊幸(こばやし としゆき)|南22条おとなとこどものクリニック院長。小児科・総合内科。子どもからおとなまで、家族をまるごと診られる町の医師でありたい。診察室で「聞いてよかった」と言ってもらえた話を、ここに書き残しています。 お問い合わせはこちら

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