東日本大震災は、2011年3月11日に発生した日本を襲った最大級の地震です。津波や原子力発電所の事故を引き起こし、多大な被害をもたらしました。
私たちの生活にとても大きな影響を与えた大震災から12年が経ちました。改めて、亡くなった方のご冥福をお祈りします。
当時は神奈川県に住んでおり、震災直後は勤務していた病院が大きく揺れ、天井がひび割れをしたため病院の被害状況を確認したりテレビで震災の状況をみてすごい衝撃を受けました。
身近に友達が被災したり亡くなったりした方もいらっしゃって声のかけようもありませんでした。
津波に流されてしまう映像をみて、命とはこんなにも儚いものなのか、頑張って生きてきたのに一瞬で命が失われるものなのかと無情さを感じました。
毎年3月11日には、お亡くなりになった方々の気持ちに寄り添いたいと思ったり、その無念さをどんなに考えても、完全に理解することはできません。
人間は一度生まれて一度死ぬものです。いつか災害や戦争が起きるかもしれません。実際にこの瞬間にもウクライナでは戦争が起きて被害にあっている方が多数いらっしゃいます。自分の命もいつまであるかわかりません。
自分だけが生きていて申し訳ないとか楽しいことをしている場合ではないと思うことがありました。
そんなときには「幸せを分け合おう」と思考を切り替えることが大切です。これは臨済宗伊藤東陵さんから学びました。
ヒトの最小単位である素粒子は波動といわれるエネルギーを発していることが知られております。
その波動が隣のヒトや遠くのヒトに伝わるということは科学的には実証されていませんが、隣にいる人が笑っていれば楽しくなるし、部屋に入った瞬間に緊迫した雰囲気があればそれも伝わることがありますよね。
東日本大震災の直後から数日、数週間は被災地域の思いが全国を覆いつくして感もありました。
もしかしたら素粒子が発している波動は隣のヒト、遠くのヒトに伝わっているのかもしれません。
幸せや喜びを分かち合いたいという気持ちも、離れているヒトに伝わるのかもしれません。
幸せは、一人で手に入れることができるものではありません。
私たちは、人々とのつながりを持ち、お互いに協力し合うことで、より豊かな人生を送ることができます。
また、自分自身が幸せであるということは、周りの人々にも影響を与え、彼らを幸せにすることができます。
幸せを分け合うことは、お互いに理解しあって、思いやりのある行動を取ることでもあります。
幸せは、単に物質的な豊かさや成功によって得られるものではありません。
それは、心に豊かさをもたらすものであり、人々が互いに尊重し、支え合うことでより深い意味を持つものになると思います。
患者さんに幸せをおすそ分けできるようにクリニックスタッフと日々頑張っていきます。