🔄 最終更新日: 2026年4月22日
📅 2023年10月9日 (2年以上前に公開)

風邪を引いたとき、「栄養をつけなきゃ」「しっかり食べさせないと」と焦っていませんか?
実は、風邪のときに食欲が落ちるのは体が自分を守ろうとしている自然な反応。無理に食べさせると、かえって嘔吐や下痢を悪化させてしまうこともあります。
この記事では、大人もこどもも使える、風邪のときの食事と水分補給の具体的なコツをまとめます。
1最優先は「食事」より「水分」
風邪で一番こわいのは、実は脱水です。発熱・嘔吐・下痢で体から水分が抜けると、ぐったりして回復が遅れます。まず食べることより、こまめに飲むことを優先してください。
おすすめの飲み物
- 経口補水液(ORS):OS-1、アクアライトORS など
- お茶、湯冷まし、野菜スープの上澄み
- りんごジュース(水で薄めて)
糖分が多く塩分が少ないため、脱水の補正には向きません。どうしても使うなら水で1.5〜2倍に薄めましょう。
飲ませ方のコツ(とくに吐いているとき)
| タイミング | 1回量の目安 | 間隔 |
|---|---|---|
| 吐いた直後 | まずは何も与えない | 10〜15分空ける |
| 再開初期 | 5〜10mL(ティースプーン1〜2杯) | 5〜10分おき |
| 落ち着いてきたら | 大さじ1〜2杯 | 15〜30分おき |
| 安定してきたら | 普通に少量ずつ | 自由に |
ゴクゴク飲ませると、また吐いてしまうことがあります。「少しずつ、こまめに」がキーワードです。
2症状別:何を食べればいい?
| 症状 | おすすめ | 避けたい |
|---|---|---|
| 吐き気・嘔吐 | ORS、氷片、ゼリー飲料 | 固形物、脂もの、大量の牛乳 |
| 下痢 | おかゆ、うどん、バナナ、すりおろしりんご、食パン | 脂もの、香辛料、冷たいもの、食物繊維の多い生野菜 |
| のどの痛み | ゼリー、プリン、冷たいポタージュ、アイス、茶碗蒸し | 柑橘類、熱いもの、揚げ物、せんべい |
| 発熱のみ(食欲あり) | 食べられるものを少量ずつ | 無理に詰め込まない |
3段階別:回復に合わせた食事の進め方
ステージ① 急性期(発症〜2日目)
高熱や嘔吐があるうちは、食べなくて大丈夫。水分だけで十分乗り越えられます。
ステージ② 食欲が戻り始めたら
消化のよい炭水化物から。
→ おかゆ、うどん、食パン、バナナ、よく煮た野菜スープ
ステージ③ 回復期
タンパク質を少しずつ足していきます。
→ 卵、豆腐、白身魚、鶏ささみ
4年齢別のポイント
乳児(0〜1歳)
- 母乳・ミルクはいつも通り継続でOK
- 吐いた直後は10〜15分空けて少量から再開
- 離乳食を進めている子は一段階前に戻すのが安心
幼児(1〜6歳)
- 栄養バランスは一旦忘れてOK
- アイス・ゼリー・ヨーグルトだけの日があっても大丈夫
- 水分が摂れていれば数日は大きな心配はありません
学童〜大人
- アルコールは厳禁(脱水・免疫低下)
- コーヒーや濃いお茶は利尿作用があるので控えめに
- 仕事の会食・飲み会は迷わずキャンセルを
5よくある誤解
6こんなときは受診を
次のようなサインがあれば、早めにクリニックへ。
- 半日以上、水分がまったく摂れない
- 尿が半日以上出ていない
- 唇・口の中が乾いている、泣いても涙が出ない
- ぐったりして反応が鈍い
- 嘔吐が6時間以上止まらない
- 血便・黒い便が出た
- 3日以上、食事がまったく摂れない
まとめ
風邪のときに大切なのは、「栄養」より「水分と休息」。
- 水分:少しずつ、こまめに
- 食事:食べられるものを、食べられる量だけ
- 休息:体のサインに従って
「がんばって食べる」より「がんばりすぎず休む」。
それが、いちばん早い回復への近道です。


