保育園に通うお子さんの健康管理は、ご家族にとってとても大きな関心事ですよね。特に、「保育園症候群」とも呼ばれる、保育園での集団生活が始まると、子どもたちはさまざまな感冒に見舞われやすくなります。
中でも、咳をしているお子さんをみることをみると心配になるのではないでしょうか?
しかし、この咳がいつになったら治るのか、正しい情報を持っているご家族は少ないのではないかと思います。
保育園デビューに見舞われる家族
保育園にお子さんを送り出すということは、新しい環境への順応だけでなく、残念ながら感冒への曝露も意味します。
もちろん、集団生活はメリットが多いのですが、さまざまな病原体に対する免疫を持っていないお子さんは、感冒にかかりやすくなります。
この現象は、しばしば「保育園症候群」と称され、多くの家庭が遭遇する課題の一つです。
参考記事
子どもの咳:10日で半分、2週間で四分の一
最近の研究によると、子どもの咳の症状は想像以上に長引くことがわかっております。
10日後でもなお、50%の子どもが咳の症状に苦しんでおり、2週間経過しても25%の子どもが咳をしていると報告されています。
保育園に通うお子さんの場合、感冒への曝露が多いため、咳の症状が長引くことも珍しくありません。親としては心配になるのは自然なことですが、このような情報を知っておくことで、少し心の準備ができるかもしれません。
また、さまざまな呼吸器感染症における咳の症状の期間を詳細に調査した研究があります。
その中で、急性咳嗽の場合、90%の子どもが25日で回復すると報告されています。つまり、お子さんが咳をし始めてから、1ヶ月近くは症状が続く可能性があるということです。咳が長引くことはそれほど珍しいことではないのです。
子どもの咳への対処法
では、子どもの咳が長引いた場合、どうすれば良いのでしょうか?多くの場合、治療をしなくても咳は時間とともに治まっていきます。ただし、以下のポイントに留意することが大切です。
十分な休息をとらせる
水分をしっかり摂らせる
湿度の高い環境を作る(加湿器を使うなど)
小児科に受診する
症状が予想以上に長引く場合やぜいぜいする場合には、小児科に相談することも大切です。肺炎や喘息といった病気の可能性もあるので診察を受けることは大切です。
まとめ
保育園に通うお子さんの健康管理は大変ですが、特に咳の症状は長引きがちであることを理解しておくと、対処もしやすくなるかもしれません。
感冒の症状が出たら、無理をさせず、十分な休息を取らせることが重要です。
また、あまりに長引く場合には医療機関に受診をしてください。