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同じ症状で病院を転々としないで──“最初の先生”を大切に

最近、「一度よくなりかけた症状が、通院中断でぶり返してしまった」「風邪と診断されて通院していたが熱が下がらない、咳が止まらない」というケースが目立ちます。

そのたびに、前の検査・治療歴を最初から整理し直す必要があり、診察や検査が重複して体とお財布の負担が増えてしまいます。

また、紹介状がなく、記憶があいまいになっていると、診療に時間がかかります。結果として、待合室のみなさんの待ち時間も長くなってしまいます。

なぜ“同じ症状で複数受診”が不利なのか

  • 検査・処方の重複で無駄とリスクが増える
  • 情報が分断され、診断や治療の精度が下がる
  • 初診扱いが繰り返しになり、時間も費用もかさむ

「別の先生の意見も聞きたい」は自然な気持ちです。だからこそ、まずは今診ている先生に相談してください。必要なら紹介状で適切な専門医へつなぐことができます。一本のルートで記録をつなげることが、最短で安全な回復への近道です。

かかりつけ医という“健康の履歴書”

かかりつけ医は、あなたの体質・アレルギー・効いた薬/合わなかった薬、生活背景まで経時的(点ではなく線)に理解しています。

継続して同じ医療チームが見守ることで、診断のブレが減り、治療の微調整もスムーズになります。

ほかの医療機関にかかるときは過去の情報がまったくない状況から始まってしまいます。過去の検査の情報もありません。

時折、検査をやり直してくださいと言われますが、過去の検査との比較が大切となる疾患もあるので、過去データの連続性が断たれると、変化(トレンド)が読めません。

迷った時の三箇条

  1. 自己判断で中断しない(中断したくなったら、まず相談)
  2. 同じ症状は同じ窓口へ(最初に診た医療機関へ連絡)
  3. 別意見が必要なら紹介状(情報を持ったまま次へ進む)

※本記事は一般的なお知らせです。個別の症状・治療は担当医とご相談ください。

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