「人生最大の失敗」(野原広子)を読み終えて、深く考えさせられました。
物語は、結婚を「人生最大の失敗」と感じている夫と、それに対して「それはこっちのセリフだ」と反論する妻・エリコの話から始まります。エリコは23年間の結婚生活を終わらせ、これまで我慢してきた分、これからは人生を楽しもうと決意します。数十年ぶりに始まる独身生活では、孤独や喪失感、焦りを感じながらも、新しい人生を歩み始めます。彼女がたどり着いた結論は、「私の人生最大の失敗は、自分の意思で自分の人生を作ろうとしなかったことだ」というものでした。
この物語を通して、自分自身の「人生最大の失敗」についても考えてみました。他人から見れば失敗に見えることも多く経験してきましたが、自分で決めたことに対する後悔はありません。問題は、全力を尽くせなかったり、そもそも行動に移せなかったりしたことです。自分でしっかりと考え、選択して、それに全力を注げば、失敗などないと確信しています。選択もせずに流されてしまうことが、真の後悔につながるのです。
この話から学ぶべきは、自分の人生は自分で作るものであり、それには自分の意思で選択し、その選択に全力を尽くす勇気が必要だということです。私もエリコと同じ気持ちで、これからの人生では自分の意思でしっかりと選択し、後悔のないよう全力を尽くしたいと思います。