子供が熱を出すと、親としては心配で仕方がないですよね。
特に、体温が38度にもなると、「すぐに病院に行った方がいいのかな?」と迷うこともあるでしょう。
しかし、発熱がすぐに病院へ行くサインなのか、それとも家で様子を見ても大丈夫なのか、判断が難しいですよね。
発熱が心配な理由とその対策
脱水への対処法
最も多くの親が心配するのは「脱水」ではないでしょうか?
発熱により、からだは普段以上に水分を失います。このため、脱水状態になるリスクが高まります。脱水を防ぐためには、子供がぐったりしていても、こまめに水分を摂取させることが大切です。
例えば、米国小児科学会は、最初の1時間に30㎖の水分を摂取し、その後は状態を見ながら徐々に量を増やすことを推奨しています。
水分補給のコツは、一度にたくさん与えず、少量をこまめに繰り返し与えることです。
脳への影響は?
また、「脳に障害が出るのでは」と心配する声も多いですが、実際には発熱だけで脳にダメージを与えることはありません。
発熱は体が病原体と闘うための自然な反応で、体を守るためのものです。
熱性けいれんについて
「けいれんするかもしれない」という不安も、親なら誰もが抱くものです。
しかし、熱が原因で起きる熱性けいれんは、ほとんどの場合、5分以内に自然に治まります。
そして、短時間のけいれんが脳にダメージを与えることはありません。ですから、熱を下げることだけに焦る必要はなく、子供の全体の様子を見守ることが大切です。
熱が高い時に病院へ行くべきか?
一般的に、子供が元気で活動的な場合は、すぐに病院に行く必要はありません。
しかし、意識が低下したり、ぐったりしている様子が見られたり、何度も吐いたりする場合は、重症の可能性があるため、速やかに医療機関を受診することが重要です。
特に、生後3か月未満の赤ちゃんの場合は、受診をすることをご検討ください。
まとめ
親としては、子供が少しでも早く元気になってほしいと願うものです。
しかし、発熱は体が病原体と戦うためのサインです。
適切な水分補給を心がけ、子供の様子をしっかり観察し、必要な場合には迅速に医療機関を受診するようにしましょう。子供の健康は、日々の小さな配慮から守られます。