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予防接種は不確かな未来への投資【おとなの予防接種】

これを読んで頂いている皆さんは今までにいろいろな予防接種を打ってきたと思います。コロナウイルス感染が流行して3年がたちました。コロナウイルスワクチンでは程度の差はあれども接種部位の疼痛や発熱、倦怠感といった副作用を経験した方が多かったのではないかと思います。まだ、コロナは終わっていませんがほんとうに大変な3年間でした。

お子さんの場合には定期的に打つ予防接種が決まっているので迷うことはないのですが、成人の方の場合には予防接種を打つメリット、打たないデメリットがわからない方がたくさんいらっしゃると思います。「コロナワクチン以外にも打ったほうがいい予防接種ってあるの?」なんておっしゃる方がいると思いますが、成人でも接種すべき予防接種はたくさんあります。

今日は成人の予防接種のお話です。成人のワクチン接種を見直すきっかけとなればと思います。

予防接種は不確かな未来への投資

予防接種って「不確かな未来」にお金をかけるということかもしれません。

100%確実に効果が期待できる訳ではありません。

コロナワクチンを打っていても感染する方はいらっしゃいます。ワクチンを打っていたら重症化しないといっても、40℃の高熱が出たら辛いし本人にしたら重症ですよね。

そうなんです、予防接種を打ってもご自分の想定通りにいかないこともたくさんあります。

外来で質問されると、ぼくは予防接種を打つことによるハッピーな未来、病気にかからない未来をお話しますが、同時に不確かな未来をおすすめしていることになります。

患者さんは迷ってしまいます。効果が思い通りにならない予防接種を打つべきかどうか。。。

おとなの予防接種の情報を集める

予防接種をしていたら防げていたかもしれないって事例はたくさん経験しました。

チェーンソーで腕を切った方が破傷風になった!

コロナウイルスにかかって肺炎になった!

高齢者が肺炎球菌による肺炎になって入院した!

こんな事例は医療関係者であればたくさん知っていると思います。

でも、一般の方からすると「まさか自分が病気にかかるなんてないよね」って思っています。その気持ちはわかります。ぼくも自分がワクチンを打つ前にコロナウイルスにかかったときはドキドキしました(予防接種ができて初期のころで、まだ打てていませんでした)。

予防接種を打つかどうかを外来で質問されることもたまにありますが、質問を受けないと情報提供してません。なぜならば予防接種はたくさんあるのですべてをお話しすることは難しいのです。

関心のある方は成人の予防接種の解説をしているサイトをみたり、信頼のできるかかりつけの先生に相談しましょう。

参考サイト

オトナのVPD

じぶんには予防接種が必要なのか?

十人十色といわれるくらいヒトはそれぞれライフスタイルが違うと思います。海外にたびたび出張に行っていらっしゃる方、保育園の先生のように小さなお子さんに常に接触する可能性のある方、医療従事者のように感染と隣り合わせの方、営業職の方。。。

感染から身を守るために必要な予防接種はヒトによって違います

保育園の先生であればお子さんがかかる可能性のある感染症についてはカバーが必要となるでしょう。海外渡航をする方はその国の事情にあわせた予防接種が必要かもしれません。

予防接種で予防する感染症はどれも決定的な治療法がない感染症ばかりです。

じぶんに必要な予防接種はあるのだろうかと思ってググるとたくさんの情報が出てきますよ。

別に打たなくてもねー

予防接種を打っても効果は実感しにくいです。打たなくても実際に病気にかかることって少ないでしょう。

「わざわざお金と時間をかけてまでしなければならないことではない」そう思っていらっしゃる方が大半だと思います。

予防接種の必要性を感じてインターネット検索される方は意識高すぎです!

患者さんとって大して重要でも、緊急でもありません。

だから、クリニックとしては、予防接種の情報提供をいろいろと発信しなければいけないと思ってます。

打たなかったらどうなるか

わたしたちのまわりには、とてもたくさんの感染症が存在します。その中には、マラリヤやデング熱のように、ワクチンがないために有効な予防ができず、たくさんの人の命を奪っている感染症も少なくありません。

そんな中で、予防のためのワクチンが存在する病気は、たいへん少ないです。せっかくワクチンがあっても、接種しなければ予防はできません。せっかく防ぐ方法のある病気なのに、防がない。こんなにもったいないことはありません。

麻疹にかかると肺炎や脳炎にかかって命を落とす可能性だってあります。妊娠初期に風疹ウイルスに感染することによって、おなかの赤ちゃんに悪影響をもたらす可能性もあります。

さいごに

成人の予防接種はご自身のライフスタイルによって必要なものがあるので、調べてみましょう。

時間と金銭面がネックとなると思います。例えば、B型肝炎ワクチンは3回の接種が必要です。金額はクリニックや病院によって少々異なると思います。当院の予防接種については以下をご参照ください。

打ち忘れている予防接種はありませんか?

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