クリニック実況

新学期の健康管理: インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の流行

子どもたちの夏休みも終わり、新しい学期が始まったところですね。楽しかった夏休みの思い出をキラキラと輝く目で話す子供たちの姿を思うと、心がほっこりします。

しかし、心配なニュースもちらほらと耳に入ってきますね。そう、季節の変わり目によくある風邪のようなものではなく、インフルエンザや新型コロナウイルスの流行です。

特に今年は例年にないタイミングで流行が始まっているようで、我々医療従事者も慎重に対応しております。

当クリニックでも、直近一週間で新型コロナウイルス34名、インフルエンザA型5名、ヒトメタニューモウイルス5名の方々が診断されました。

ヒトメタニューモウイルスの話【おとなも注意!】

インフルエンザに関しては、ワクチン接種が来月から始まる予定となっていて、本当に「早くワクチンを打ちたい!」という気持ちが高まっています。

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は、どちらも呼吸器系ウイルスによる感染症です。そして、ご存知の通り、これら二つの感染症の症状は非常によく似ていて、実際には症状だけで見分けることは非常に困難です。

インフルエンザの場合、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、倦怠感、のどの痛み、咳などが主な症状として挙げられます。

新型コロナウイルス感染症の場合も、発熱、倦怠感、頭痛、のどの痛み、そしてかわいた咳が見られることがあります。特徴的なのは、味覚障害や嗅覚障害が報告されている点ですが、これらは全ての人に見られるわけではありません。

つまり、これらの症状は、風邪とインフルエンザ、そして新型コロナウイルス感染症といった異なる病気の間で重なり合っている部分が非常に多く存在します。そのため、症状だけを見てこれらの病気を判断するのは、本当に難しいタスクとなります。

そこで、もしもご自身やお子様がこれらの症状を示した場合、診断を受けるためには検査を受けることが必要となってきます。

お子様を守るため、そして家族みんなで安心して過ごせるために、予防策が非常に重要となってきます。

ワクチン接種はもちろん、マスクの適切な着用や手洗い、そしてお部屋の換気を心掛けることで、感染症から身を守ることができます。ひとりひとりがこれらの基本的な予防策を実施することで、私たち自身と、大切な家族、そしてコミュニティ全体を守ることができます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。どうぞお身体に気をつけて、安全な日々をお過ごし下さい。

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