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子どもの夏の感染症ガイド|手足口病・ヘルパンギーナ・アデノウイルスを正しく知ろう

📅 2026年5月24日 (0日前に公開)

お子さんに発疹や高熱が出たとき、「手足口病?ヘルパンギーナ?それともアデノウイルス?」と迷ったことはありませんか?夏になると保育園・幼稚園でこれら3つの感染症が一気に流行し、似たような症状が出るため見分けが難しいことも多いです。

この記事では3つの夏の感染症を比較しながら、症状の見分け方・登園の目安・おうちでのケアをまとめて解説します。各疾患の詳しい情報は、それぞれの専用記事もあわせてご覧ください。

📋 こんな疑問に答えます

  • 手足口病とヘルパンギーナの違いは?
  • アデノウイルスって何が違うの?
  • 保育園・幼稚園はいつから行っていいの?
  • 似た症状が出たら、どれを疑えばいい?

夏の感染症3つを比較する

手足口病ヘルパンギーナアデノウイルス
主な原因ウイルスコクサッキーA・エンテロウイルスコクサッキーAアデノウイルス(80種以上)
流行時期6〜8月6〜8月夏を中心に年中
主な症状手・足・口の水疱、発熱のどの水疱・潰瘍、高熱高熱(4〜7日)、目やに、のど痛
出席停止義務なし(体調回復後に登園可)義務なし(体調回復後に登園可)咽頭結膜熱は症状消失後2日
特効薬なし(対症療法)なし(対症療法)なし(対症療法)
潜伏期間3〜5日2〜4日5〜7日

手足口病

症状の特徴

手・足・口の中に小さな水疱が現れるのが特徴。多くは軽症で数日で回復しますが、回復後1〜3か月後に爪がはがれる「爪甲脱落症」が起きることがあります。

登園・登校の目安

法律上、出席停止の義務はありません。発熱がおさまり、食事・水分が普段通りにとれれば登園可能です。

おうちでのケア

口の中の水疱で痛みが出やすいため、しみにくい食べ物(おかゆ・やわらかいもの)を選びましょう。こまめな水分補給で脱水を防ぐことが大切です。

【詳細】手足口病の症状と対策:完全ガイド

【詳細】手足口病ガイド:登園再開の判断から回復後の爪トラブルまで

ヘルパンギーナ

症状の特徴

のどの奥(口蓋垂の周辺)に小さな水疱・潰瘍が現れ、高熱(38〜40℃)が2〜4日続きます。のどの痛みが強く、飲食が困難になることもあります。手足口病と同じコクサッキーウイルスが原因ですが、発疹が手足には出ないのが特徴です。

登園・登校の目安

出席停止の義務はありませんが、発熱・のどの痛みがおさまり、食事・水分が十分とれるようになるまで自宅で休ませましょう。

おうちでのケア

脱水に注意し、こまめな水分補給が大切です。特に「ほとんど飲めない・食べられない」状態が続く場合は早めに受診しましょう。

アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱/プール熱)

症状の特徴

発熱・のどの痛み・結膜炎(目の充血・目やに)が主な症状。「プール熱」とも呼ばれ、夏のプールで感染が広がりやすいです。発熱が4〜7日と長引くのが特徴で、家族内感染も起きやすい感染力の強いウイルスです。

登園・登校の目安

咽頭結膜熱と診断された場合は、主要症状が消えてから2日間は出席停止(学校保健安全法)となります。

おうちでのケア

目やにが多い場合は、清潔なガーゼで優しく拭き取りましょう。タオルの共用は避け、家族への感染拡大を防ぐことが特に重要です。

【詳細】「目ヤニ=アデノ」は思いこみ?アデノウイルスの基礎知識と正しいケア

共通の予防対策

  • 手洗い:流水と石けんでしっかり洗う(排泄後・食事前は必須)
  • タオルの共用を避ける:家族間での感染を防ぐ
  • おもちゃ・食器の消毒:乳幼児が口に入れるものは特に注意
  • 十分な休息と水分補給:免疫力を保つために大切

こんなときはすぐ受診を

以下の症状がある場合は、かかりつけ医を受診してください。

  • 高熱が3〜4日以上続く
  • 水分がとれない・おしっこが出ない
  • ぐったりしている・視線が合わない
  • 嘔吐・頭痛・けいれんがある
  • 目の充血・目やにがひどい

疾患別の「特にこれが出たら要注意」サイン

  • 🤲 手足口病:高熱が続く・ぐったりしている(まれに無菌性髄膜炎の可能性)
  • 😫 ヘルパンギーナ:ほとんど飲めない・食べられない(脱水のリスクが高い)
  • 👁️ アデノウイルス:目やにがひどく目が開けにくい・発熱が5日以上続く

まとめ

夏の感染症3つ(手足口病・ヘルパンギーナ・アデノ)は、どれも特効薬がなく対症療法が基本です。熱があっても、お子さんが水分をしっかりとれていれば、まずは落ち着いて様子をみましょう。「飲めない・食べられない」「ぐったりしている」「熱が4日以上続く」などのサインが出たときは、迷わずかかりつけ医へご相談ください。正しい知識でお子さんの夏を安心して乗り越えましょう。

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南22条おとなとこどものクリニック

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

小林俊幸|南22条おとなとこどものクリニック院長。小児科・総合内科。「がんばりすぎない健康」をテーマに情報発信中。 お問い合わせはこちら

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