痛いアフタ性口内炎はなぜできるの?どうしたら早く治るの?
口内炎をくり返しているヒト
「また、口内炎ができたよ。寝不足のせいかな?どうやってできるんだろう?これってヘルペス?原因がわかれば予防できるかも。病院にかかった方がいいの?」
こういった疑問を持っている方は多いと思いますのでお答えします。
✔ 本記事の内容
1.アフタ性口内炎の原因
2.ヘルペス性口内炎との違い
2.早く治すためにできること
3.どんな時に病院を受診したらいいの?
実は、アフタ性口内炎ができる原因メカニズムはよくわかっていませんが、口内炎が悪くなる要因はいくつかわかってきています。
口内炎が悪く要因
・軽微な外傷(硬い歯ブラシ、噛む癖)
・疲労
・感情的ストレス
・栄養不足(鉄、葉酸、ビタミンB12)
・食物アレルギー
・歯磨き不足による不衛生など
・物理的刺激
割れた歯が食いこむ、詰め物・かぶせ物が接触する、入れ歯の金具が接触するといった物理的刺激が原因の場合には歯科受診の一択です。
上記のような原因かもしれないと思ったヒトは気をつけましょう。
ヘルペス性口内炎では、口の中にアフタ性口内炎が多発します。HSV-1(単純ヘルペスウイルス1型)による初めての感染で発症します。基本的には、子供がかかる病気です。舌・歯茎など口全体に症状が広がります。高熱が出ることも多いのが特徴です。
日本人の約90%はHSV-1に感染しています。一度でも感染すると体内から根絶する方法はなく、ウイルスは三叉神経節という場所に留まり続けます。
成人でも、ヘルペス性口内炎を発症することがありますが、再発例であるため、発熱など伴うことなく軽症で済みます。また、たいていの場合は、口唇ヘルペスとして発症します。口唇ヘルペスは、唇の周囲に水疱が発生する病気です。
口の中のアフタ性口内炎、高熱が出る子供の病気には手足口病やヘルパンギーナもありますが、手足口病では文字通り、手のひらや足の裏にも病変が広がります。ヘルパンギーナでは歯肉などには病変は出ません。
小さなアフタ(5-10mm未満)の場合には通常1~2週間で治癒します。刺激の強い飲食物(柑橘類、塩味のクラッカー、香辛料や酸味の強いもの)を避けたり、噛む癖や硬い歯ブラシも避けた方がよいです。
うがいや食後の歯磨きなど口内を清潔に保つことが大事です。規則正しい生活を心がけましょう。「口内炎が悪く要因」(上述)を解消しないとなかなかよくなりません。
一般的には、アフタ性口内炎は2週間ほどで軽快します。2週間ほどで回復の兆候がなければ、ただの口内炎ではない可能性があります。
痛くて2週間は待てないという人は病院を受診しましょう。治療の基本はステロイド系の外用薬です。
複雑性アフタと言われている治癒に4~6週間かかり、多発する、激痛を伴う、直径10mm以上の大きなアフタは全身性の病気の皮膚症状である可能性があります。受診がお勧めです。