歯科には定期受診の一択
かかりつけの歯科がないってマジですか?
「なんとなくだけど、歯科を受診した方がいいんだろうな。ときどき歯茎から血が出るし。でも、時間がかかりそう。お金もかかりそう。あんまり困ってないし。また、今度にしよう。」
いつも、歯科受診をためらっているヒトがいると思います。面倒なことですし、避けられるなら避けたいですよね。
✔ 本記事の目的
・オーラルフレイルを見逃さない
・要介護になりたくない
・歯科は定期受診の一択
・まとめ
オーラルフレイルを防ぐことで、寝たきりなることを防いで、自立した生活を長く続けることができる可能性が広がります。
オーラルフレイルって知っていますか?まだ、馴染みの薄い言葉かもしれません。オーラルフレイルは「Oral」と「Frailty」を合わせた造語であり、「口のフレイル」という意味です。フレイルは、虚弱あるいは衰弱を意味します。
つまり、オーラルフレイルとは「軽微な口の衰え」のこと。「発音がはっきりしない」、「食べこぼし」、「わずかなムセ」、「噛めないものが増える」といった症状です。高齢者では、みんなが感じるありふれた症状ですよね。
オーラルフレイルを見逃さないことがとても重要です。それが老化のスタートだからです。
オーラルフレイルが始まると、①噛む力が低下→②噛めない→③柔らかいものを食べる→①→・・・、ということを繰り返してしまい、ますますお口の機能が衰えてしまいます。その結果、食欲の低下、身体機能の低下をもたらし、社交性の低下をもまねきます。
「フレイル」
人間は歳をとるにつれて、心身の機能は徐々に衰えていき、虚弱・身の回りのことができなくなり、要介護状態になります。この虚弱(frailty)のことを「フレイル」と呼ぶことになりました(日本老年医学会2014年)。
日本では、65歳以上の約11%、約300万人がフレイルです。このフレイルの時期では、適切な介入・支援があれば、健康な状態に戻ることができます、この時期に適切な介入ができないと要介護・寝たきり状態になってしまいます。
口のフレイル(衰弱)であるオーラルフレイルも適切な介入によって、健康な状態に戻ることができる可能性があります。しっかり噛んでしっかり食べることによって栄養状態を維持し、健康寿命を延ばすことができます。
歯周病やむし歯などの際には適切な処置を受けることや定期的に歯や口の健康状態チェックしてもらい、家庭では磨き切れない部位のクリーニングを受けることが大切です。
まずはかかりつけの歯科医を決めましょう。国民の義務としてもいいくらいです。できれば子供の時から通院しましょう。僕はしっかりと通院しているおかげで先日、歯周ポケットは最大8mmです(ポケットが深すぎで、もう自分では磨けないレベルです(´;ω;`)ウッ…)。手遅れになる前に受診した方がよいですが、何歳になっても遅すぎることはありません。
オーラルフレイルの自己チェック法を紹介します。
口腔機能の衰え(オーラルフレイル)は身体機能の衰え(フレイル)の前兆です。予防がとても大切です。かかりつけの歯科を決めましょう。
栄養状態が悪くなると高齢者はあっと言う間に寝たきりになってしまい、様々な合併症を併発することになります。実際の現場ではよく目にすることです。そこまで状況が悪くなってしまうとなかなか改善は難しくなります。
本記事は歯科受診をためらっているの助けになればと思います。