あたる人はこれを忘れていた!牡蠣(カキ)を食べる時の三つの心の準備
熱狂的なファンも多い牡蠣(カキ)。
しかし、食あたりを起こす人も多いですよね。
何回も何回もあたると食べるのも嫌になってしまいますよね。
牡蠣は牛乳のように栄養価が高く、「海のミルク」と表現されることもあります。
牡蠣にはたんぱく質やカルシウム、鉄分、ビタミンなどが体に不足しがちな栄養が満点あたらないように食べたいですよね。
世界では100種類もの牡蠣がいるそうですが、日本で提供される牡蠣はマガキ(真牡蠣)とイワガキが(岩牡蠣)多いです。
イワガキの旬は夏です。一般的に、カキは産卵後に体内の栄養素、グリコーゲン(旨味)が落ちてしまいます。しかし、イワガキは数ヶ月間かけてゆっくり産卵するため、味が落ちることなく出荷されます。
マガキは最も一般的な牡蠣です。旬は冬です。産卵が終わり、次の産卵に向けて栄養を蓄えた冬場の2~3月が美味しく食べられる時期です。
そんな牡蠣であたるパターンは主に3つです。3つのパターンを覚えて、柔軟に対応していきましょう。
牡蠣などの二枚貝は、エサとしてプランクトンを体内に吸い込みますが、そのときに一緒に海水中のノロウイルスを吸い込んでしまうことがあります。だから新鮮な牡蠣であってもノロウイルス感染症を発症することがあります。
ノロウイルスでは原因食品を食べてから12〜48時間の潜伏期間を経て、嘔吐、激しい下痢、腹痛に襲われます。
牡蠣に腸炎ビブリオが付着していることがあります。この場合には保存状態が悪いことが原因です。通常、腸炎ビブリオ食中毒を発症するには、かなり大量の菌を摂取する必要です。腸炎ビブリオは10℃以下の低温では、ほとんど増殖できません。しかし、25℃を超えると急速に増殖します。夏場に室温で放置しておくと、あっという間に腸炎ビブリオが増え、それを摂取してしまうと発症します。低温状態を徹底することが防ぐことができます。
腸炎ビブリオでは12時間前後の潜伏期間後に腹痛、おう吐、下痢といった症状が出ます。
牡蠣が、有毒なプランクトンを食べることにより毒化した貝をヒトが食べることで発症します。貝毒は加熱しても無毒化することができないのでとても厄介です。
口内の違和感や下痢、体の痺れといった症状が、食後30分後くらい異変が出始めます。食後すぐに体調が悪くなったらまず貝毒を疑ってください。4時間程度で治ることが多いです。
有毒なプランクトンが大量発生する3~5月、10~11月が危険です。貝毒は、加熱しても毒素が消えません。定期的に貝毒の調査が実施されていますが、この時期は牡蠣を食べるのを避けるのも一つの手段です。
牡蠣の中に含まれるトロポミオンという成分が原因です。腹痛、おう吐、下痢といった症状は食中毒に似ていますが、ノドのかゆみや蕁麻疹、発疹といったアレルギー症状が現れることがあります。食後1-2時間で症状が出てくることが多いです。
血液検査で牡蠣アレルギーのチェックすることができます。
もしも、血圧低下や意識障害、呼吸困難といった症状が出るようであればアナフィラキシーショックかもしれません!すぐに救急車を呼びましょう。
牡蠣は栄養価が高く、素晴らしい食材です。牡蠣にあたるパターンをしっかりと抑えて、摂取しましょうね。牡蠣にあたって病院を受診する際にも、時間経過や保存状態を伝えることで、診断や治療に役立ちます。