夫のいびき
夫のいびきで悩まされているヒトはいませんか?もちろん、いびきは、自分では気が付くことがないので、悩まされるのはパートナーです。
もし、日中に強い眠気もあるとしたら、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。聞いたことがあるヒトは多いと思いますが、実際に受診に至るヒトは多くはありません。
✔ 本記事の内容
・睡眠時無呼吸症候群はどんな病気
・SASの症状はいろいろあります
・SASの原因
・SASの治療法
寝ている間に気道が塞がってしまうために、呼吸が止まってしまったり、浅くなっていびきをかくことを繰り返す状態です。
①気道が閉塞して無呼吸状態になると血中の酸素が低下します。すると、脳が「このままでは酸欠で大変なことになる」と判断して、睡眠を浅くし、舌の筋を活動させ、舌根を持ち上げて呼吸を再開させます。②呼吸が再開して睡眠が深くなると、また、舌の筋肉の緊張が低下して舌根が下がってしまい、のどが狭くなって③いびきが起こります。さらに睡眠が深くなると無呼吸になります。
SASは寝ている間に①→②→③→①・・・と繰り返してしまいます。
日本では、人口の2%くらいの患者さんがいると予想されています。だいたい250万人くらいです。札幌市の人口は200万人弱ですので、札幌市全員がSASでも足りないくらいです。そんなのこわいか。
いびきをかく
いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめる
呼吸が止まる
呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
寝汗をかく
口が渇いている
頭が痛い、ズキズキする、頭重感がある
熟睡感がない
身体が重い、倦怠感
強い眠気がある
だるさ、倦怠感がある
集中力が続かない
いつも疲労感がある
性欲がなくなる
性格が変化する
居眠り運転による事故!
思いあたるヒトはいませんか?居眠り運転による事故は数々のニュースで報道されてきました。
無呼吸と低呼吸をくり返すことによって低酸素状態が起こり、心臓に負荷をかけることになりますよ。高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などを起こしやすくなりますし、最悪の場合は突然死の危険があると言われています。
無呼吸・低呼吸は、就寝中にのど(上気道)が狭くなるために起こります。肥満や顎が小さい、扁桃腫大、アデノイドなどがあると気道が閉塞しやすくなります。
のどの周りに皮下脂肪がつきすぎると、上気道が狭くなります。舌根(舌の付け根の部分)が肥大すると、いっそう狭くなります。
日本人では4割くらいのヒトが肥満ではないと言われております。
→肥満がないからSASは除外・・・✖
顎が小さいとのどの断面積も小さくなるため、上気道が狭くなります。
肥満のある方はまずは減量が必要です。他にできる生活改善方法としては横向きに寝る、禁酒または節酒、睡眠剤を中止することです。
飲酒によって、のどの筋肉の緊張を低下させるので上気道が閉塞しやすくなります。これはよく経験することですよね。睡眠剤ものどの緊張を低下させます。可能であれば中止が望ましいですよ。
これが一番効果的な治療です。鼻マスクから呼吸に合わせて空気圧をあたえる装置を睡眠時に使用します。上気道を開いてあげるようにします。これでいびきや無呼吸は改善することがほとんどです。
上下の歯に装着して下顎を前方にずらすことにより、のどを拡げます。
まずはお近くの医療機関を受診して、検査の相談してみてください。スクリーニング検査は簡単な器具をつけることで自宅で可能です。一晩でできます。
パートナーの方のいびきや呼吸停止を見つけたら指摘してあげてください。