こころを整える

「ダメ出し」するヒトはつまらない

ダメ出しをされることってありますよね。

仕事が雑だとダメ出し、騒ぐ若者にダメ出し、クリニックでも待ち時間が長いとダメ出し。。。

たいていの方がしてしまうのは、「批判だけして、解決策を考えない」「正論を振りかざして、行動はしない」です。個人攻撃でかつ匿名なんてことも多いと思います

「ダメ出し」をしているご本人は気持ちが晴れてとっても気持ちいいでしょうが、問題はまったくもって解決しません。「いや、いいんだ。自分にたまって怒りやうっぷんをはらせるだけでいいんだ」って方はそれでよいと思います。

でも、ここまで読んでくださった方であれば、それではつまらないって思ってくださってるはずです。ここでは、そんな皆さんに「ダメ出し」をする時に気をつけてほしい2つの思考方法を紹介します。

「個人を攻撃するのではなく、仕組みを批判する」

「批判をするときに、問題解決のために自分も行動する」

です。最後に引用図書も紹介します。

個人を攻撃するのではなく、仕組みを批判する

当院でも大ごとにまではなったことはないのですが、いろいろと細かいミスが起きています。ミーティングの際にはミスの起きたことの情報共有をして、ミスが起きたことに対する対策を立ててます。

その際に大切にしていることは、ミスが起きたのは個人の責任ではないということです。

ミスには必ず原因があります。その解決策はシステムの変更で対応です

先日、患者さんからの連絡を受付事務から看護師への連絡ができていないということがありました。その際には、スタッフみんなが利用しているWEBシステム上に伝言するというシステム変更をしました。

路上喫煙者が見つけたら、「ここ喫煙禁止だ!」と注意するのではなく、「この町には喫煙所が少ないんだろうか?喫煙所を使わない理由は何なのか?」と考えることです。

その結果、例えば「喫煙所が寒くて快適ではない」ということがわかれば、喫煙所に清掃をいれるということが解決策になります。

スタッフの対応が悪い場合。それに対して、イライラするのではなく、「予約患者が多くて仕事が多いのではないか?」「適正な予約人数で診療しているのだろうか?」と考えます。その結果、「予約人数が多いため仕事が多く、対応が簡略化されていること」とわかれば、「予約人数を減らす」「会計を自動精算機にしてスタッフを他の業務に専念できるようにする」といった対策を立てることができます。

考えるときのポイントは、批判したいことに直面したら、すぐに個人を叩くのではなく。「そのヒトがそのような行為をするのは、どういう背景があるのか?」と考えることです。

個人を叩いても問題の解決になりません。システムを変えていかなければまた同じミスを繰り返すものです。個人叩きはとても気持ちがいいと思いますが、誰も得がありません。残るのは不快感や怒りだけです。

批判をするときに、問題解決のために自分も行動する

明確な自分のポジションを持たない意見にはなんの魅力もありませんし、言うだけ時間がもったいない。

「ダメ出し」をするなら解決するための解決策まで考えてこそオトナの思考です。

ただし、解決策って正解がない問題であることが多いです。考えるってとても時間がかかるし、難しいことです。まずはシステムがどうなっているのか、環境はどうなっているかと考えたり、わからなければ質問して背景知識を確認します。そうしないと解決策を考えることはできません。

先日、ずいぶんと待たされるファミリーレストランに入りました。怒って帰ってしまうお客さんもいたほどですが、それをスタッフに怒っても解決はしません。料理人が病気で休んだのかもしれない、ほかに緊急の仕出しの注文が入ったのかもしれない、新しいメニューができたばかりではかどらないなどなど。いろいろと考えられ、それによって解決策も変わってきます。

そのときは長く待ちましたが、食事をして帰りました。ホールのスタッフに何かいうほど背景知識もないし、解決策も持ち合わせていないし、おそらくはそのスタッフには何の落ち度もないですし。むしろクレームを浴びまくっておりお気の毒でした。

「ダメ出し」は非生産的な批判で何も生み出しません。「ダメ出し」だけであれば口をつぐんでいてもよいかも

さいごに

本日はイケダハヤトさんの著書から引用させていただきました。

「ダメ出し」+解決策が大切です。

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