子どもの病気

子どもの病気:電話対応の限界

子どもが突然具合が悪くなると、親としては心配になります。そんな時、どうしたらいいのか分からなくなり、つい電話で病院に連絡したくなることは、私たちの自然な反応かもしれません。

しかし、実際、電話での判断や診断は難しいものです。

当院では看護師が主に電話対応をしていますが、難しい判断を迫られることがたびたびあります。例えば、子どもが熱を出し、その後発疹が出てきたとき、それが「突発性発疹」という病気かもしれないと考えるかもしれません。突発性発疹は、名前の通り、突然に高熱が出て、解熱前後から体に発疹が出る病気です。

しかし、実際、発熱してから皮疹が出る病気は、他にも多くあります。伝染性紅斑(リンゴ病)、手足口病、ヘルパンギーナ、川歳病などなど…

発疹の原因を特定するためには、発疹の形や色、広がり方、熱の出方、他の症状(咳、くしゃみ、目の充血など)、接触歴、予防接種歴など、多くの情報が必要です。そして、これらの情報をもとに、医師が直接、子どもの状態を診察し、他の可能性のある病気を排除した上で、最終的な診断を下すことが大切です。

そのため、子どもが病気かもしれないと思った場合、電話だけに頼るのではなく、可能であれば直接診察を受けることをおすすめします。

もちろん、現在の状況や移動のリスク、症状の重さなどを考慮することが大切ですが、より確実な診断と適切な治療が受けられます。

また、子どもが具合が悪くなった際には、親御さん自身が冷静でいることも重要です。過度に心配してパニックになると、子どもも不安になりますし、的確な判断ができなくなる可能性があります。まずはゆっくりと深呼吸をして、必要な情報を整理し、必要に応じて医療機関に連絡しましょう。

親として、子どもの健康について常に心配するのは当然ですが、冷静に状況を判断し、適切なアクションを取ることが大切です。そして、日頃から予防接種や健康管理に努め、子どもが健康で過ごせるよう心掛けましょう。

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