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子どもの便秘

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小児科診療メニュー 子どもの便秘

子どもの便秘は、実は非常に一般的な症状です。実際、10人に1人くらいが便秘に悩まされていると言われています。

さらに、小児科での腹痛による受診で最も多い原因が便秘だというデータもあります。

つまり、便秘は子どもの健康にとって非常に重要な問題であると言えます。

※問い合わせが多いのですが、当院院長は便秘の専門医ではございませんのでご了承ください。

便秘になると、生活の質が低下するだけでなく、子どもの成長にも悪影響を及ぼす可能性があると言われています。

 

例えば、便秘によって腹痛や膨満感などの不快な症状が引き起こされることがあります。これらの症状が続くと、子どもたちは運動を避けたり、食事を制限したりすることがあり、結果的に健康的な成長が妨げられる可能性があります。

 

そのため、子どもが便秘になってしまった場合には、早めに対処することが必要です。

便秘とは、排便回数や便量が少ないだけでなく、排便するのに努力や苦痛を伴うことも含まれます。

例えば、痛くて排便を我慢してしまったり、排便が長時間かかってしまったりする場合にも、便秘と考えられます。

もし、子どもが便秘に悩まされている場合には、排便に関する不快な症状があるかどうか、よく観察することが大切です。痛みや苦痛を伴って排便しているようであれば、便秘と考えて対応していきましょう。

子どもの便秘を簡単に診断する方法

便秘に悩まされている子どもの排便の状態を判断するために、ブリストル便形状スケールというものがあります。

 

このスケールは、便の形状を7段階に分類し、便の健康状態を診断するために使われます。

 

例えば、便が硬くてかたまり、排便が困難であったり、便の形が細長く、細かいカケラが多く混じっている場合には、便秘の可能性が高いと考えられます。

ブリストル便形状スケールでタイプ3以下だと便秘の可能性が高いといわれております。便の表面をみてひび割れしていないかよく見てみてください。

便秘症になりやすい時期

お子さんが便秘になる理由について疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はお子さんには便秘しやすい時期があります。特に以下のような時期やタイミングには注意が必要です。

 

    1. 母乳から人工乳に移行する時期や離乳食を開始する時期
    2. トイレトレーニングを始める時期
    3. 小学生になり、通学を始めたり、学校で排泄することを避ける時期

 

これらの時期から便秘になるお子さんが多いため、注意が必要です。特にトイレトレーニングの時期は2~4歳で最も便秘しやすく、排便時の痛みや気持ちの悪さが繰り返されると、お子さんが無意識的に排便を避けるようになってしまいます。

 

日本の小学生の約2割が便秘状態にあると言われていますが、その子の親のうち3分の1が便秘に気づいていないとも言われています。便秘は珍しいことではないため、お子さんが便秘になっているかどうか、ご家族で注意して見守ることが大切です。

生活習慣で大切なこと

お子さんが健康的な排便をするためには、以下のことが大切です。

  1. 朝食の後に時間に余裕を持ってトイレに行くことが大切です。早く寝て早起きすることで時間に余裕をもつようにしましょう。
  2. お子さんが水分をあまりとらない場合は、水分をしっかりとるようにしましょう。バランスのとれた食事を心がけ、食物繊維を多く取ることが便秘解消に役立ちます。
  3. 運動をすることも大切です。適度な運動をすることで腸の働きが活発になります。
  4. トイレでの姿勢も大切です。膝を胸の近くまで高くし、体を45度前傾させることが望ましいです。お子さんの場合には、足台を使うと便利です。

以上が、お子さんが健康的な排便をするためのポイントです。

便秘の治療

便秘と診断された場合、まずは便塞栓、つまり糞詰まりがあるかどうかを調べることが重要です。もし糞詰まりが疑われる場合には、まずは浣腸などによって糞詰まりを解消する必要があります。

 

その後、生活・排便習慣の改善や食事療法といった方法と併せて、お薬での治療を行います。

 

便の栓が取れたら、直腸をからっぽに保つためにお薬を使用します。お薬には大きく分けて、便を柔らかくする薬と腸を刺激して動かす薬の2種類があります。

 

治療期間中は、少なくとも週に2~3回以上の排便がある状態を半年以上維持することが目標です。

 

お薬の減量や中止は早すぎると再発しやすくなるため、適切なタイミングで行う必要があります。幼児の場合には、自立排便ができるようになるまで治療を継続することもあります。

 

数日間排便がない場合には、新たに便塊ができて詰まっている可能性があります。この場合には、便塊を取り除いてから治療を再開する必要があります。

 

下剤にはシロップ、散剤、坐薬など色々とありますが、長期間使用することもあるため、お子さんに合った形態を選ぶことが重要です。

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