胃腸炎
感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌などの病原体が原因で、腹痛、下痢、嘔吐(おうと)、発熱などの症状を起こします。代表的なウイルスにはロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどがあげられます。
胃腸炎の症状
突然の発熱、嘔吐で始まることが多いです。その後数時間してから下痢が続いて起こり、1週間、時にはもっと長く下痢がつづくこともあります。とくに症状が出始めた最初の数日は、元気もなく、ぐったりしていることもよく見受けられます。軽症なものであれば嘔吐などはなく、下痢が始まり、機嫌が悪くなることもあります。症状は軽度なものから入院を必要とするようなものまでさまざまです。
胃腸炎の治療
ウイルス性胃腸炎の治療は対症療法です。原因となるウイルスを直接、死滅させるお薬はありません。脱水を防ぐための水分摂取を心掛けながら自然に回復するのを待ちます。
症状が出始めたばかりの時は嘔気や嘔吐が強いので、この時期は無理せず一口ずつで構いませんので、時間をかけて水分を与えてください。嘔吐を繰り返す場合には、吐き気が落ち着いてきたら再度、少しずつ水分をとってみましょう。嘔気や嘔吐のピークは数時間です。半日程度たてば水分はちょっとずつですですが、摂取できるようになることが多いです。
飲むものとしては経口補水液が理想的ですが、味の好き嫌いがあるので飲みやすいもので構いません。
家庭で出来る経口補水液の作り方
経口補水液は、ドラッグストアなどで購入できますが、夜に嘔吐したときなどの緊急時にはご家庭で作ることができます。ただし、カリウムなど下痢などで失われる電解質は含んでおりませんので注意が必要です。
また、ご家庭で経口補水液を作る場合、雑菌の混入をどうしても防ぎきれませんので、作ったその日に飲みきりましょう。
〇レシピ
・砂糖(上白糖)20〜40g(大さじ2と小さじ1〜大さじ4と1/2)
・塩3g(小さじ1/2)
・水1ℓ
・レモンなど適宜
胃腸炎の予防法
お子さんのいるご家庭では常に手袋などは用意しておいた方がよいと思います。
おしりを清潔に
おしり拭きなどでこすると、刺激になりただれることもあります。おむつ交換のたびにおしりをシャワーなどできれいに洗い流しましょう。おむつをあてる前に、おしりをよく乾燥することも、おむつかぶれを防ぐポイントです。